1972 3月 通算50勝達成した頃

GT-Rの心臓 S20型エンジンも「乾いた雑巾を絞る」ような段階に至っていた。

次の展開としてL24型エンジンを積む案が浮上

実証実験のテストに入ったのがその1972 3月以降の事

GT-Rの開発班はKPGC10の車体にL24型エンジンを搭載したテスト車輌を製作

そのL24型エンジンのチューンド内容はいかに・・・ 気になる。

いわゆる日産ワークスが製作した“GT-改”仕様

この車輌についてあまりに資料が無いので 当時のフェアレディ班の開発状況から推測してみる。


フェアレディ240Zは最終LYエンジン ターンフローからクロスフローのヘッドを搭載。

開発の段階は大きく分けて3段階に分けられる。

Step1.)L24型エンジン+キャブ仕様

Step2.)L24型エンジン+インジェクション

Step3.)L24型エンジン+クロスフローヘッド+インジェクション


1972 4月11日レース・ド・ニッポン6時間

♯62 240Z 北野/都平組


この時のワークスZはまだStep1仕様


エンジン画像を見る限りほぼ同仕様のようだ。

この時点で236PSを発揮

日産スポーツコーナー推奨パーツ(N42ターンフローヘッド・ソレックス44)だと 220PS

なかなかのもの

青地康雄主任の回顧録

Web

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1971 3月7日 全日本鈴鹿自動車レース


この時の予選ラップタイム

考察:240Z軍はGT-Rに2秒のアドバンテージがある、

240Z・GT-R勢はワークスドライバー

Z432勢はGT-Rより0.1秒差があるが ワークスとセミワークスドライバーでは

やはり技量の差がある事から 240Zには及ばないものの現時点ではGT-Rを凌ぐZ432のポテンシャルも

あったのではないかと思われる、 なかなかの仕上がりではないだろうか。


それではその頃のZ432のエンジン仕様は?

1971年中盤頃にはフェアレディの主軸はZ432から240Zに切り替わっていった。

4月4日 全日本鈴鹿500km自動車レース

5月23日 ニッサン・オールスターレース

この時点でZ432のS20型エンジンにはインジェクションは投入されていない Z432でのレースは終盤になる頃。

ワークスGT-RのノウハウはZ432にはフィードバックされなかった、

これ以降GT-Rのようにインジェクション化はされなかった。

すでに240Zありきだったのかもしれない。


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