1960年代モータースポーツ全盛の頃 

年間を通してのメインイベント JAFGPや日本GP

R380・R381・R382 スカイラインGTR(GC10系)が活躍した代表的コース

富士スピードウェイ6kmコース(右回り)

最大の特徴 何と言っても長いストレートからノンブレーキで突入する 名物“30度バンク”





スカイラインGT-R 通算57勝 統計

PGC10R 1970 1/15 〜 1971 1/10 通算36勝

・富士スピードウェイ 6km ⇒ 13勝
・富士スピードウェイ 4.3km(逆回り) ⇒ 12勝
・鈴鹿サーキット 6km ⇒ 8勝
・筑波サーキット 2km ⇒ 2勝
・北海道スピードウェイ 2.6km ⇒ 1勝

KPGC10R 1971 3/7 〜 1973 11/14 通算21勝

・富士スピードウェイ 6km ⇒ 14勝
・富士スピードウェイ 4.3km(逆回り) ⇒ 5勝
・鈴鹿サーキット 6km ⇒ 1勝
・筑波サーキット 2km ⇒ 1勝

その富士スピードウェイ 6kmコース では 57勝中27勝

1974年6月 GCレースで風戸裕選手・鈴木誠一選手が死亡する事故を切欠に30度バンク廃止

この事故はストレート(♯7ポスト付近)で起こっている。


私の記憶では第四回日本GPで生沢選手を追う酒井選手がバンクアウトした。




30度バンク内の事故は比較的少なく このコースの中で最高速が出ると言われる350R(須走り落とし)が多い。

最高速からハードブレーキングしながらの右コーナーとなるのでバランスを崩しやすいからだ。

このバンクが危険だと言うのはどうも納得がいかない

インディ−や谷田部はどうなるんだ。

GTRでのワークス最期のレース 1972 富士マスターズ250km レース

黒澤選手がロータリー3台を相手にバンク内でラインを自由自在に変更してロータリーを追い込む姿が印象深い。

------------ At the same time -----------

それ以前にも4.3km左回りコースが設定され使われていたようだが 見た目にはどうしても見劣りする。

“グランプリ”と称するレースに相応しいかどうかと言えば・・・ (私見)

スカイラインGT-R 通算57勝 統計

PGC10R 1970 1/15 〜 1971 1/10 通算36勝

・富士スピードウェイ 6km ⇒ 13勝
・富士スピードウェイ 4.3km(逆回り) ⇒ 12勝
・鈴鹿サーキット 6km ⇒ 8勝
・筑波サーキット 2km ⇒ 2勝
・北海道スピードウェイ 2.6km ⇒ 1勝

KPGC10R 1971 3/7 〜 1973 11/14 通算21勝

・富士スピードウェイ 6km ⇒ 14勝
・富士スピードウェイ 4.3km(逆回り) ⇒ 5勝
・鈴鹿サーキット 6km ⇒ 1勝
・筑波サーキット 2km ⇒ 1勝

富士スピードウェイ 4.3km(逆回り) 57戦中 17勝


常勝GTR VS ロータリー の構図が逆転したといわれるレース

1972 5/3 日本グランプリ 富士逆周り4.3km ⇒ 51勝目を目指したレース

このレースは争うクラスは異なるが総合でも日産ワークスとして優勝を狙う。

‘72 日本GPの検証


以降F−1も右回りの4.3kmで行われたが 第一コーナーで悲惨な事故も起こっている。

スパ フランコルシャンのオールージュを見ていて ココは事故が多いのに未だ無くならない。

なぜ富士の30度バンクを無くしてしまったのだろう。

やはりココは事故が多い、

事故防止の改修はされているようだが ドライバーの“度胸試し”的なところだけに

かなりのスピードが乗っているので クラッシュもかなり派手なシーンになる。

しかし地形上どうしようも無い事もあり このオールージュは無くなりそうも無い。

↑上表富士の事故分布を見ても「30度バンク」内の事故は言うほど多いわけでは無い。

ドライバー側から見れば無くなって良かったと思っているかは分からないが

当時のワークスドライバーの声として聞こえてこなかった気がする。

プロドライバーとして「好き嫌い」は言えなかったとも思えるが 実際のところはどうなんだろう。

極端な話 筑波でグランプリレースをやるような事に等しい。

富士の運営も現在変わっているが30度バンクが無くなって衰退が始まったように思える。

そして現在のコースもレイアウトの基本は4.3kmがベースとなっているが

私的には興味は沸かない。

=青地康雄 回顧録=

時期的には通算50勝以降の話

「正直言ってロータリーは戦力を向上させていくのに GTRの方は苦しくなる一方だった。

特に富士スピードウェイの左回り4.3kmコースでは コーナーの立ち上がりの速さが

ラップタイムに与える影響が大きく 車体の大きいGTRは不利となった。

エンジンだけでなくサスペンション性能を向上させることによって 高速で走らなくてはならない

30度バンクでの安定した速さが得られる事がGTRの強みだった。」


PS.せめてTVゲームのグラツーで KPGC10Rで走れる旧富士スピードウェイ6kmコースを

疑似体験してみたいものだ。


=END=