ニッサン特殊車両部第2特殊車両課

当 時 映 像 か ら 学 び 取 れ

日産ワークスの基本的車体レイアウトを模索し 自分のハコスカに投影する


これがハードトップ初のテスト車両のサイドビュー(FUJI仕様)レア映像により縮尺 画像加工を施しています。

ボディレイアウトを見るのに現車の寸法が一番参考になるのだがハコスカの真横からの置き取り映像はまず珍しい。

 
サスペンション:スプリング  S.T.D 高速(FUJI)〜中速向き(SUZUKA)
フロント:バネ定数(kg/mm)  2.35  3.83  〜   5.00
 ↑〃:自由高さ(mm)  335  241   〜   223.5
 ↑〃:常用高さ(mm)  201         167
リヤ:バネ定数(kg/mm)  11.6  16.5  〜   19.8
 ↑〃:自由高さ(mm)  253  208   〜   202.5
 ↑〃:常用高さ(mm)  200         176

社外品スプリングデータ

亀有スプリング
車検対応 F:5.0kg/mm(−3cm) R:14.0kg/mm(−2cm)

トヨシマH150 
   ダウン幅 約30mm 
   バネレート F:2.6 kg/mm R:18kg/mm 
 ( F 2.7kg/mm R 17.0kg/mm )

ZOOM
 ダウン幅F、R共40〜45 
F:2.82kg/mm

R:13.92kg/mm
引張強度200kgf/mm2

各自の使用用途に応じてスプリングレート、自由長を選択する。

フロント:6J リヤ:7J(スチール)


フロント:8J リヤ:10K(神戸製工MG)

タイヤサイズ
  呼 称 外径(mm) 巾(mm) トレッド巾(mm)  適応車種 タイヤ圧(kg/cu)
 475/1000‐14   604  249   183 フロント:KPG、PS30   2.3〜2.5
 475/1130‐14   605  282   214 リヤ:KPG、PS30   2.3〜2.5


フロント実寸外径:58.2cm


4ドア時代の初マグホイル装着の国光号リヤタイヤ 子供の頃この映像を見て “カッコエ〜”と釘付けだった。


当時のNISSANオプションレース用パーツには

全て貼ってあり 当時の物は紙製であった。


ウレタンブッシュ系

ワークスGT‐Rの場合はサスペンション系のみナイロンブッシュを採用されたが

タイヤ自身を70〜60扁平を使うのでウレタン素材で固める意味があまり無いのと 当然ねじれの応力、荷重などが

集中して掛かる部分ですので車体やサスペンションに与える影響を考え固めることにより負担や疲労を掛けるより 

遊び(逃がし)の部分を残しつつ応力の逃げをあえて残しておきたい。

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スタビライザー

 スタビライザー径(ノーマル)  フロント:Ф19  リヤ(オプション):Ф12.7

フロント


日産スポーツコーナー:フロントスタビライザーФ21〜24

この度 運良くワークスGT‐Rとまったく同じフロントスタビライザーを入手する事が出来た。しかし 私の使用用途には

ハイスピード(高速走行)では最適だが町乗りでは強過ぎるФ数である、だが出来ればワークスと同じもの(形状、Ф数は

勿論の事、製造過程熱処理に至るまでまったく同じつくり)となると使ってみたい。そこでスタビとアームの連結ロッドに

ヒト工夫加える事にした。前述の通り私の場合は生廃で無い限りウレタンブッシュを使わずノーマルゴムブッシュを使いたい。


中間の金属カラー(すでに生廃)をノーマルゴムブッシュに入れ替え 初期タワミをココで持たせることで初期作動の

ダンパー性能を持たせる事にした。この初期作動は下のナイロンナットの占め代でキツクも緩くも出来る。

実際のインプレもこのやり方が正解で違和感無く、勿論 ロールも防げる仕様となった。フロント支点のブッシュも

ゴム製のものを手配できたのが幸いであった。ノーマルゴムブッシュを組み込む時に必ずシリコングリスを塗付し

組み付ける、この事で作動性も良く グリスが飛びにくく 熱にも強い、ゴムの劣化も防げるメリットがある。

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リヤ


ワークスPGC10−R                              ワークスKPGC10−R

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純正リヤスタビは持っているがステーの取り付けにフレームやアームに溶接加工が必要になる。

溶接加工がイマイチ抵抗があるのとパーツを確保しておけばいつでも出来る、ひとまずボルトオンで装着できる

リヤスタビライザーを製作してみた、下記↓外品のものを参考にし取り付けを考案した。


素材は280ZXのものがあったのでФ数的にも私の使用目的にはベストだと思う(Ф20)


構想的には↑上図のラインで取り付け


バンプラバー兼用のロッドを製作、パーツは日産純正パーツを使用


↑上図が取り付け完成状態でマフラー下を通すやり方だが地上高も思ったより確保出来 硬さもフロントスタビライザー

同様ゴムラバーを介しているのでナットの締め込みで調整が出来るようにした。

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自分のハコスカと比較して各寸法を同ディメンションにする


同じ長谷見号でもレース(L:SUZUKA R:FUJI)によって車高、バネレート等のレイアウトの違いが分かる(個人的好みはFUJI仕様)


            富士の須走り落としでインリフト


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日産純正レーシングマニュアルに準じパーツ選択


               ミッション:F5C71B                           装着も同型ミッション

  車 種 \ レ シ オ  1 速  2 速  3 速  4 速  O. D  後 退 ファイナル
 スカイラインGT-X 5speed  3.321  2.077  1.308  1.000  0.864  3.382  3.900
 フェアレディZ S30(240Z・G共通)  2.957  1.858  1.311  1.000  0.852  2.922  3.900
 フェアレディZ S130(2.000cc)  3.592  2.246  1.415  1.000  0.882  3.657  4.375
 フェアレディZ S130(2.800cc)  3.321  2.077  1.308  1.000  0.864  3.382  3.700
 GT-R & Z432  2.957  1.858  1.311  1.000  0.852  2.822  4.444


     日産スポーツコーナー推奨 :R200型DEF              LSD                  ハイポイドギア


R200型DEF+LSD+アルフィンカバー


左:R200ノーマルDEF               右:LSD組込DEF


自分の用途でハイスピード用の3.7を選択


R.長さ調整済み


アフター強化パーツ


当時ワークス系で見た事があるノーマル加工品DEFキャリアを作ってみた。


アフター強化パーツ


純正ダンパーが生廃の為 やもなくウレタンブッシュを使用するがそのまま組み付けると室内にデフの振動音が響くようになる為
上下の当たり面に放射状に各8本ほど溝幅2mm深さ3mmのスリットを入れる事でそれはほぼ解消できた。


           #5、#16 は生廃で強化パーツが外品で出ていてしっかり固定は出来るが室内にミッションやデフの振動音がコダマする、
あまり良いモノではなかった。


私同様 カタログ仕様に忠実に再現したこだわりのGT‐Rの割には・・・


ドノーマルGT‐R 2台


これらを見れば車高やタイヤの関係は車体の雰囲気を大きく変えてしまうのが良く分かる。

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ニッサン特殊車両部第2特殊車両課によるハードトップの富士スピードウェイ初走行テスト記事

= 別文献 =



ワークスKPGC10‐R

=日産スポーツコーナー推奨 クラッチ系=

クラッチマスター : ノーマル5/8 ” → 変更無し

クラッチオペレーティングシリンダー:ノーマルGT‐R用11/16 ” 

→ GT‐改L28エンジン仕様には L28用3/4 ”に変更 別途 5/8 ”もあるので選択肢はある。

クラッチホース : ノーマルゴムホース



タッチを出す為 メッシュホースに交換 また マスターシリンダーからパイプ無しでダイレクト引きパーツも出ている。

クラッチマスター ノーマル5/8 ” → オペレータ 3/4 の組み合わせがベストだと思います。

=外品=


ウィズドラウェルレバーの長いキットも出ている。右の加工オペレータは軽くなるのは良いのだが移動距離が少な過ぎてどうも具合が悪い。

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=日産スポーツコーナー推奨 ブレーキ系=

フロントブレーキ:キャリパー MK63型(ソリッド)

フロントディスク:ノーマルソリッド254mm

マスターシリンダー : ノーマル 3/4 ” → 7/8 ” 

マスターバッグ : ダイレクト(無し)

リヤブレーキ: ノーマル 13/16 ” → 11/16 ”

リヤドラム : アルフィンドラム

前後ブレーキホース : ノーマルゴムホース

OPT:スプラッシュガード


KPGC10‐R用ブレーキパーツ                   OPT:スプラッシュガード


240Z用レースAキット:MK63ソリッドタイプ                     ↑〃 MK63ベンチレーテッドタイプ


240Z用レースAキット:リヤブレーキパーツ

※240Z用もハコスカに流用可   レースA→クローズドサーキットレース用


当時ワークス装備映像

※余談だが ここら辺関連でサイドブレーキワイヤ−が生廃になった為 消耗品なので必ず予備をストックするようにして

 下さい。新品の内にワイヤ−や内側にグリスを染み込ませておけば長持ちする。

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最近の定番

フロントブレーキ:キャリパー MK63型(ベンチ) もしくは M型キャリパー

フロントディスク:ベンチレーテッドディスク280mm〜

マスターシリンダー : ノーマル 3/4 ” → 7/8 ”(もしくは15/16 ”)

マスターバッグ : KPGC110型流用

リヤブレーキ: ノーマル 13/16 ” → 7/8”

リヤドラム : アルフィンドラム

前後ブレーキホース : メッシュホース


MK63型ソリッドタイプ


MK63型ベンチタイプ               M−59パッド(ソフト)


R32系M型キャリパー                             260mmベンチレーテッドディスク


フロントメッシュホース                  リヤメッシュホース


7/8ブレーキマスター               15/16ブレーキマスター            KPGC110型マスターバッグ


3/4ホイルシリンダー              7/8ホイルシリンダー


フェロードAM4                                              アルフィンドラム


社外品ブレンボS30用があるので加工して試してみたい。

ハコスカのノーマルブレーキに乗った時 ブレーキだけはプアーできつく踏んでも到底ロックするような雰囲気は無かった。

すぐにMK63ソリッドに入れ替えたが 効果は随分マシになったぐらいで やはりきつく踏んでもロックするような雰囲気

ではない。マスターシリンダーをノーマル3/4から7/8に交換しようと見てみるとすでに入っていて “入っていてこれかい”

と愕然となる。後にノーマルブレーキ系にMK63だけ付けたユーザーのは誰が乗っても “コレ良く効くねぇ〜”と言われる

そうで 違いと言えばノーマルマスターバッグがボケているかいないかだけだと思う。なにせ古いものですからKPGC110

型の新品に交換しグレードアップすれば解消できる。またM型キャリパー装着も多いようだがMK63のシリンダー径とほと

んど変わらない(Ф37mm強)、メリットと言えばアルミボディで軽い事だが 厚みがある為スペーサーを入れないとホイルと

キャリパーが干渉してしまう。軽いのはメリットだがスペーサーを入れると言う事はロールセンターから離れてしまう為 

路面のギャップなどやブレーキング時にハンドルが振られるデメリットが出てくる、それに効きはほぼ変わらないので安易に

ディスクの径を上げざるを得ない。


Mキャリパー系を装着したもの コレを付ける為や効きを良くする為に様々なモノを付けなければ満足に機能しない、お金が掛かる割にはあまりメリットが無く
逆にデメリットが山盛り本末転倒なキットだ。


外品280mmディスクキット 14インチが使えなくなる

となれば14インチに執着が出来なくなる。私的にはM型キャリパーはまったくメリットが無いのでパスだ。そこでノーマル

ディスクに近い260mmベンチレーテッドディスクでカップがФ45mm強のボルトオンキャリパーが有る。コレを装着し試した

ところベリーGOODであった、ばっちり効くようになった、今のところマスターバッグはボケたノーマルなので KPGC110型に

変えればかなり期待できそうだ。


カップ径が大きいので260mmディスクでも効きは強烈

またマスターシリンダー15/16もあるがタッチは良くなるが効きは甘くなる、7/8がベストな選択のようだ。

仕上げにマスターシリンダーストッパーでバルクヘッドの歪みを防ぎフィーリングを上げたい。

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シフトノブ


ホンマモン

シフトノブですが↑上記ワークスのモノも良いが 外品で一回り大きいものが扱い易くお勧め。

一般車に取り付けた場合シフトパターン表示が無くなる為車検で×になる、NISMOからシフトパターンエンブレムが

出ているのでソレをコンソールに張っておけばOK。


=日産スポーツコーナーリスト=

※日産スポーツコーナーのオプションでリストには載っていなかった

S20用のエキゾーストマニホールドがやはり有ったようだ。

まだ現物にはお目にかかったことは無い。

=オイルクーラー=

フロントスポイラー前方にマウントされたオイルクーラー。

マウント位置は数度変更されたがスポイラーの採用に伴い最も正圧の高まるこの位置に設定された。

フロントスポイラーが装備された結果 僅かながら空気抵抗も減少し 揚力の減力を発揮出する事になった。

=マグホイルはRから=

初期のGT-Rレース仕様車はオプションのワイドリムのスチールホイルを付けていた。

70年半ばから日産ワークスが神戸製鋼と共同開発したマグネシウム合金ホイルを装備し始め

これがプライベートGT-Rに普及していった。このホイルは第3回日本GPのR380(優勝;砂子)に

付けられたアメリカ・レーシング・エクイプメント社製ホイルに似た8本スポークのもの。

サイズはフロント:8×14 リア;が10×14。


=レーシングGT-Rコクピット=


最終ワークス黒沢車


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