最近 TVなどでも”こだわりの・・・”なんて良く耳にしますが 作る側がいくらこだわってもいざユーザー側がどのくらい
理解してそのこだわりに同調し買っているのだろう?と思う。”なんかこだわっているから良いんじゃない”的なノリで
大半は買っているんじゃないかと思うのです。空振りの虚しいこだわり・・・ 逆にその”こだわりの○○”と名づけて
おけば安易に売れると思っている業者も多い事は確かだ。有って無い様な”こだわり”・・・ある人には重要な事でも
ある人には無意味な事。しかしハコスカに関してはその歴史をひも解けばおのずとその”こだわるところ”が見えて
きます、趣味性の高いものはやはりその歴史は知れば知るほど深いものでそれぞれに”なぜそうなのか”の意味が
あることが多い。だからその知識を得れば得るほどその車両に付いているものを見れば”シブイ”とか”違うんじゃない
かな”と言う事が出てきます。その昔”知らない事は恥”であったのに 最近は”だって知らないンだもの”が理由になり
それが通るえらい時代になったものです。”何が恥かを忘れた日本人”が町をカッポする時代ですが 出来ればその
価値観を共有できる事を祈ってならない今日この頃です。
今 一時代 “金字塔”を築いたハコスカに乗る自体、所有する事自体が「こだわり」そのものである。私の場合 ライブで
連戦連勝、開発に次ぐ開発を目の当たりにしてきたという事があるので 見た目がただカッコイイと言うだけでなく
あの “ハコスカ”が時代を刻み込んできたプロセスを見てきて あの良き時代の記憶や思い入れがあるので尚更
今の巷のいじり方に違和感があるのだろう。当時の各部のやり方など意味が有り 知れば知るほど “こだわり”という
ものが出て来る。歴史を知り深く勉強する事であの幻のハコスカに近づけるようこだわりたいのです。その副作用で
人のハコスカを見ると何かとアラが見え易くなるのも悲しい嵯峨です。
○フロントフェンダー
今更言うまでも有りませんがリヤには純正でオーバーフェンダーが付いていますが フロントには付いていません。
だから今売られているフロントオーバーフェンダーは各ショップがそれぞれの感性でオリジナルとして販売しています。
ですのでこれが正解と言うものが無いわけです。私としては出来ればノーマルアーチが非常に美しいのでノーマルの
フェンダーのままで行きたい。
もしフロントオーバーフェンダーをつけるにしても形状にこだわり選びたい。私的にはハリの形状、幅の薄さ、下まで
巻いている下記↓のものが良いと思う。
○リヤオーバーフェンダー
勿論ノーマルGT‐Rリヤオーバーフェンダーも良いのですが車体の幅からするとチョッと薄い感じがする、
しかしセミワークスやワークスオーバーフェンダーは町乗りにはオゲレツ過ぎる。ノーマル形状かチョイ幅広が望ましい。
○フロントウィンドウ&ウェザーモールディング
フロントガラスは白ベースでボカシ入りのものを選択した、セミワークス仕様だ。昔流行ったボカシ風サンバイザーも
付けたのだがズレたり 落ちたりするのでGT‐Rのモールディングに入れ替えついでにボカシ入り白ガラスを入れた。
勿論 モールもGT‐R用を入れる。多くのハコスカでモールが入っていないものが多く感じるがナンか詰めの甘さを感じる。
○リヤ&サイドガラス
定番のGT‐R用白ガラスが良いが 室内が丸見えになる事と 紫外線でシートレザーの劣化や室温の上昇は避けたい。
今では防温フィルムがあるのでそれが良さそうだがそれはいずれと言う事で・・・
あくまで1台分のGT‐Rガラスは持った上で↑上記の事を満足させるに当たり リヤガラスにはGT‐Rに極薄のスモーク
フィルムを配した、極薄と言っても張ってみると思ったより濃く見える。しかし夜の走行にも支障が無い程度、サイドガラス
との見た目のバランスをとる為もある。
サイドガラスはブルーのまま使用、ある程度の紫外線対策の為そのまま残した。
○フロントスポイラー
出来ればフロントスポイラーは付けたく無いが もし付けるとすればこのタイプに限られる。
その中でも “正谷レプリカ ”が存在するようだ。
○Sマーク ピラーバッヂ
これも今となっては入手が難しいがSマークが彫り物で中が赤い文字ものがさり気にシブイ。出来れば純正統一品は避けたい。
○リヤスタビライザー&レース用ワイドミラー
リヤスタビは今売られているアフター物でなく 当時純正オプション形状の物にこだわりたいパートだ。
それも太いタイプでなく純正Фサイズで。
それに当時ハコスカでレースをしていた車両にPMC・Sが配布したワイドバックミラーも是非抑えておきたい。
○純正ミツバクラクション
○エンブレム&レンズ系
車体が綺麗なのにエンブレムがヤレていては台無しだ、今でもフロント、リヤエンブレムやフロントフェンダーサイドエンブレ
ム、リヤサイドエンブレムすべて新品が手に入るのですべて入れ替えておきたい。光るべきところが光っていないと美観が
一気に落ちる、ウィンカーレンズやテールレンズも言うまでも無い。
○サイドピラーモール
意外と付いていないのがこのサイドピラーモールだ、見た目に眉毛が無い顔のような違和感を感じる。
○FRPパーツ
ここで言うファイバーパーツは安易に交換しないという意味です(ナンバー付きの街乗りと言う目的では)。
特にボンネット、フロントフェンダー、フロントパネル、リヤトランクなどの部品です、
高速安定性が著しく低下し 横風などに弱くなりフラツキが顕著になる。
○リヤウィング
当時オヤジの買ったリヤスポイラー(約2kg)は非常に重たかった、そして裏には “SKYLINE”文字は無かった。
どうやら初期モノは文字無しだったようだ。
別の章でも記したように純正レプリカタイプで無いと 綺麗に仕上げても “ガクッ”ときてしまう。
○コクピット系
GT‐Rと違うのはコンソールエンブレムとリヤフォッガーのウメ詮です。それとメーター系も極力ノーマルを維持したい、
使わなくてもAMラジオもそのままに。後にワイパーリレーコントローラーも装備したい 霧雨時にゆっくり動かしたい時が
シバシバ。
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兼ねてより日産純正:GT‐Rマフラーを装着してみたかった。
ある時 幸運にも新品の2ドアハードトップ用マフラー一式を手に入れることが出来た。前章にも述べたように今の
排気系の仕様は純正エキパイにデュアルサポートです。
これを選んだのは勿論理由があります、排気系の特性として定番として “ソレ、タコ、デュアル ”と言うくらいでタコ足を
装着しますがいずれのものでも各集合部が長く取られています、これにより低速のレスポンスより高速の延びを狙った
もので 特に等長タイプは低速からのトルクがかなり稼げる特性です。ハコスカGT‐Rのワークスはマフラーがサイド出しで
その集合部からマフラーエンドまでの距離が短いと低速からのレスポンスが稼げる構造で役割分担で低速から高速まで
カバーするシステムなのです。ですのでタコ足+ディュアルマフラーは高速+高速の組み合わせで低速のツキが弱くなる
のです、ソレをカバーするには別の部分に手を入れなければならないのです。
ですので エアの流れとしてはベストとは言い難いのですが集合部が速い純正エキパイを選び、マフラーは街乗りですので
サイド出しというわけにはいきませんので 通常の後方排気タイプを選ばざるを得ません。ですので必然的に長くなり高速
狙いにならざるを得ません。通称 “イカ足”仕様にプラス兼ねてより装着しようと思っていた社外品ステンレスデュアル
マフラーをチョイスしたところ エキゾーストノートが心地良くひとまず満足していたのもつかの間 いつもの踏み切りの
凸凹で中間のタイコをきつくヒットしいきなりディュアルサポートを曲げてしまった、マフラーエンドがフレームに当たりビビリ
音が発生。下を覗いて見ると確かに中間タイコが飛び出していた。着けてみないと分らないものでマフラー選びを間違えて
しまったようです。
音質が良かっただけに残念であったが各不具合がいやになり 中間タイコが無いタイプを試してみる事にする。
このタイプは到着したまとまりは良かったが 流石に音量が大きく回転を引っぱるにはかなり気が引ける。外観が
ノーマルのハコスカには不釣合いな音質で特に良く使う2.000回転台で妙にカン高くなるものだった。これも “なん
だかなァ〜”と思いながらしばらく乗ってみた。そうしているうちある構想が蘇って来た。以前2ドアハードトップGT‐R
の純正マフラーをつけようとしたら 今の仕様ですとマフラー寸法が7cmほど短く ノーマルに加工ナシで延長加工も
試しましたが失敗、頓挫していた経緯がありました。いろいろデータを調べていたら4ドアGT‐Rが7cmほど長いと判明。
あとは現物を合わせて見るしかないということで現物を物色したところ 運良く新品をGET。4ドア用と2ドア用を並べ
比較してみるとレイアウトはほぼ同じで中間パイプが長い、また4ドア用の方が明らかに曲げの各部分の凹み(プレス
跡)が少なく 根拠は無いが初期型の方が多少でも内部構造が性能よりに出来ているのではないかと期待する。
28エンジンにGT‐Rとはいえ2000ccのマフラーはチト役不足かとも思いながら テールエンド以外は結構太いパイプを
使っているので期待は持てる。
いよいよ装着、狙い通りアツラエタようにボルトオン。装着ついでにGT‐R純正のマフラーバンド、吊り金ステーなどを
頼んだらすでに生廃。半年前にはあったのに ここ最近ますますパーツが無くなって来ている事が寂しい。
2ドア用に持っていた純正パーツを流用しすべてGT‐Rもので組んでみた。いよいよエンジン始動・・・
思っていたよりアイドリングの音がRっぽい。GT‐RはDOHC及び排気量が小さい事も有り また市販モノより肉厚が薄く
軽いので 甲高い音になるのは想像が出来る、28(ニッパチ)のOHCだと野太い低い音になるだろうとは思っていました。
いざ走り出すといたって静か アイドリングや加速時にはディュアルっぽい音も出ている、どちらかと言えばエンジンの
ファンノイズも聞こえるくらいだ(亀有のツインアイドラギアを入れてヒュンヒュンいわせたくなってきた)。
思ったより全然おとなしく静かだ、しかし 懸念していたマフラーエンドФ数が小さい事によるのエアカット音も無いのと
加速感も変わらない 逆にツキが良くなったように感じる、こうしてみると非常に良い感触が得られました。
しばらくこの仕様で使って見て様々な使い勝手を試してみよう。
いずれもっと抜けを考えるようになった時にはリヤのタイコを社外品に変えてみるのも良いかもしれない とも思っている。
KGC10 GT‐改でGT‐Rマフラーを付けているのも珍しいかもしれない、GT‐RのDNAを少しでも受け継ぎ 組み込みたい
と思っています。
PS.今まで通り使ってみて実にジェントルな音で実に良い、アイドリングでの金属っぽい “コリコリ”音はGT‐Rそのもの。
以前のマフラーはある程度音を気にして早めのシフトアップをしていたが 気にせず通常5.000rpm位までは使いやすく、
窓をあけてマフラー音も実に心地良い、この選択は正解であった。
キャブジェッティングもほぼ出たようでエンジン始動後 5分ほどの暖機の間マフラーから水蒸気が出るようになった、
理想的な混合比になった証拠だ(言うまでも無いが理想的なガソリンと空気の混合気が燃えると完全燃焼してH2Oが
発生する、マフラーが冷えていると熱い排気ガスが冷やされて水蒸気が出るからです。触媒付きマフラーの水蒸気と
意味合いは違う。)。と言っても極やや濃い目には違いない。セットアップがうまくいっていない時 オールステンマフラー
を装着して1週間もしないうちにマフラーエンドの中がススで真っ黒けになるほどだった(勿論 水蒸気など1度も見た
ことが無い)。今はGT‐R純正に換装して2ヶ月は経つと思うがマフラーエンド内部にはススの付着は見られない。
水蒸気が出て絶好調なのは良いのだが新たな心配が出てきた。マフラーのタイコ内に水が溜まり腐る事である、
純正マフラーは非常に軽い と言う事は板厚が薄い証拠です。フロントとリヤのタイコ下に水抜きの小さな穴を各1ヶ所
づつ増設した(勿論排圧に影響ない程度のもの)、エンジン始動時に見ていると出るわ出るわ チョイ乗りが一番マフラー
にとって良くない、長く乗っているとマフラー全体が暖まって溜まった水も蒸発する、短いと溜まり易いタイコに溜まり
中途半端に暖まった水が霧化し余計錆を助長するからです。
ボディの錆防止の為に電気パルスを飛ばす装置を付けているのでマフラーにも良く通電するようアーシングも追加した。
どのくらい耐つかは分らないのでもう1セット純正マフラーを用意することが出来た。それほどGT‐R純正マフラーが気に
入ったのです(音量と性能の両立)。
ここで私のこだわりのポイントはノーマルスチールホイルです。ノーマルホイルはTOPY製の4.5Jで5〜5.5Jは
フェアレディ、ケンメリ系のものです。色は艶消しブラックではなく 白少量が混ざったブラック系で半艶です。
もうひとつメインにしたいホイルが日産スポーツコーナーオプション フロント:6J リヤ:7J TOPY製のワイドスチール
ホイルです、これがあの純正カタログの仕様でタイヤはダンロップCR65を履いている(センターキャップ無)。
タイヤはダンロップCR65だがバイアスタイヤですので一般道ではハンドルを不用意に取られてしまい非常に乗り難い
のでメインには出来ないが 理想とする純正カタログのような仕様に出来るよう1setだけは用意はしておきたい。
当然ラジアルタイヤを履くのだが 見た目はバイアスのように 腹が“ぶりっ”と出ないので “昭和のかほり”がしない、
リム幅に比べワンサイズ大きなサイズを履くと良く似た雰囲気になる。
CR65 550L‐14 550M‐14
スチールホイルのほか オプション:ワタナベエイトスポークに見えるのは 当時日産が神戸製鋼に作らせたマグホイルだ。
勿論コレクターズアイテムとしては外せないが 経年変化で実際使うにはチト怖い。となればワタナベしかないがマグを
使いたい。フロント:8J リヤ10J 14〜15インチ 60扁平までとしたい。