“T. collection”は老後に“Taguchi Museum”を作ろうと 自分が気に入ったバイクや
ヴァイタルの歴史RVF・RVSを展示しようとせっせと集めたものです。
保存に入った当時 外装・消耗品などはすべて新品パーツに入替えています。
しかし時の流れは様々なところに劣化を及ぼしています。
エアエレメントは腐って キャブはオーバーホールしなければならない事は想定していましたが
リアショックのバンプラバーが砂化・・・
チェーンスライダーはバリバリに割れている。
前後タイヤも新品が硬化
前後ブレーキの固着 等など 多岐にわたっていた。
“T. collection”は通常の相場よりも高い事は承知しています。
その項に書いているように「そこら辺の中古」と同率に比較して欲しくないのです。
その影響で猿の腰掛的なユーザーからの問い合わせはありません。
もともと売る目的で持っていた車輌ではなく 古くても実働で綺麗な状態をキープしていないと
値打ちがないと思っていたので出来るだけの手を入れて保存していたものです。
しかし甲斐性がなくその夢は諦め 抱え込んだまま死ねないと思い 後世に語り継いで欲しい
という意味を込めて売りに出しているのです。
現車を目の前にして整備を進めていると ふと気付いた事があります。
「自分のバイクを治す」感覚でやっている事を・・・
幸運にも劣化したパーツはすべて在庫があり入替え、
通常はそこまでやらないのですがエンジンチューン内容を確認する為
フライホイル側や腰上をオーバーホール 開けてみました。
思っていた以上のチューニング内容でありました。(かなり昔なので忘れています)
フライホイル(磁力が強いタイプを軽量加工) 270cc(距離浅し)
ハードカム&アルミリテーナー付強化バルブスプリング
勿論エンジンオイル・フィルター入替え
リアショックは断捨離パーツにあったピギーバックタイプのショックASSYに入替え。
エアエレメントはツインエア PJキャブは新調(スロットル・グリップも交換)
古さが見られたので外観を崩さないタイプのハンドルに入替え。
前後タイヤ フォークブーツ 前後ブレーキO/H 樹脂メーターギア&ワイヤー
フロントフェンダーは綺麗ですが置いていた時に変な癖がついていて それが修正出来ないので
当時のレーサータイプ(同色)に入替え。
おそらく作業の最後になると思いますが三つ又のベアリングにシコリがあったので交換。
結局クランクケースは下ろしていない以外 前バラでやり直してしまいました。
新しいユーザーさんの期待に応える為にも 今後当分手を入れなくて済むよう
きっちり仕上げました。
追加も出てきました、ヒューエルコック O-リングの劣化による漏れ。
結局 内容は至れり尽くせり 極上の状態です。
詳細は
“T. collection”の‘91 XR250R
をご覧ください。
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