社長室 過去ログ Part-4

過去ログ Part-5

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今日何気なくTVをつけていたらNHKの「ドキュメント72時間」で懐かしいモノをやっていた。

学生時代 足繁く通っていたラーメン屋だった。もともとラーメンは好きだったが地元のバイク仲間の友人が

「美味いラーメン屋行こう」と言って夜中の2時の夜食だ。店の前で鼻をつくこの臭い「くっさ〜」 

こんなもんを食べるのかと言いながら3日でハマった、トンコツだ。醤油は醤油、塩は塩 比べるものではないと

思っていたがコレを食べたら他が食べられなくなってしまった。その名も“丸星ラーメン” 久留米にある。

死ぬまでにもう一度食べられる事が出来るだろうか。我が恩師も亡くなったし。

地元の“長崎ちゃんぽん”も忘れられない。

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なんで今頃?!

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最終モデルPowerd Muffler Mk.W いよいよ製作始動

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う 〜 う・う 〜 ん 〜 ん・ん 〜 忙しいィ 〜

有り難い 〜 嬉しい 〜 忙しいィ 〜

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回顧録

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=逆もまた真なり=

お店の試乗車“シュラウド佐西号”も随分前からキックアームを交換したかった。

セルレスに備えて佐西号でユーザーさんが試しにキック練習する場合が多く すでにキックが曲がり

後ろに反っているのです。アルミキックアームといっても鍛造製で強い筈なのですが度重なる「がむしゃらキック」

には流石に悲鳴を挙げる。コレはXR600R、XR400Rでも同じで経年変化でいずれは反ってくる。

新品も用意はしていますが またいずれ曲がる事を思うとちょっともったいない。

そこでスチール製の鋳物キックアームを付ける事にした。

下映像↓のアルミキックアームは反っているものです。

             ↓                 ↓


   純正アルミキックアーム:436g            スチール鋳物キックアーム&軽量ボルト:666g   

             ↓                 ↓


アルミとスチールの重量比率は1:3 ある一定強度を保つ為に、ものよってはアルミは厚みを増し ブ厚くなる。

収まりも純正より良いかも・・・

軽さより寿命を選ぶのもまた“真”なり

スチールは反るという認識が無いぐらい丈夫。

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沖縄からXR600Rの修理依頼が来た。



クランクケースのバランサー部分左右が割れている。

走行中 突然なったらしい

何がどうなってこんな事になるのだろうか? 流石のウチもはじめてのパターン

詳細はエンジンを降ろしてバラして・・・

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今 XR600Rのオーバーホールで分かった事、シリンダー&STDピストンがゴソウダンパーツに

入っている事。そしてシリンダーはなかなかの高額である事。

シリンダー交換のようなオーバーホールが入ってきた時有れば良いのだが無いとなると・・・

それにXR400Rのビッグフィンシリンダーも生廃 コレは不意打ちでした。

ME06&MD22の片側専用クランクベアリングも生廃

ホンダの「古いバイクはもう乗るな、新車買って」包囲網が着々と遂行されている。

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最近あまりにもTVが面白くない 最大のバエティ−「国会中継」も以前ほど頻繁にはやっていない、

国民に聞かれてはまずい事でもあるのだろうか?久々にDVDで“JIN”を流していて思った。

今 ウチとかでチューニングしているのも先人の功績、実績があっての知識の上に立っている事を。

その功績、実績は学問として学び基礎として身に付ける、そのからスタート出来る事の有り難さを

忘れてはならない。その基礎には人の命が掛かっていたかもしれない。

私たちはタコやナマコを普通に食べているがあんなもの最初に食べようと思ったやつは偉い、

食べて問題無い事が分かったから 良い調理法まである事を。

私はオヤジが戦争経験者だった事もあり 戦争で亡くなっていった人の事を良く想うようにった。

誰も好きで戦争に行ったわけじゃない 日本の為に(本当は家族を守る為)未来を頼むぞと

より良い日本になる事を願って亡くなっていった人の事を想うようになった。

あの戦争があり今がある、その未来は今だ。先人に恥ずかしい生き方をしていないだろうかと

自分を戒め 向き合う心が大切だと思う。普通である事が当たり前でなく先人に感謝。

自分の利のみに走り 人を思いやる心を持たない大人が世の中に増えてきた。

特にモラル系はひどいねぇ〜

自分を律する心を常に忘れてはならない と思う今日この頃です。

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久々に あまりにも綺麗な“朝焼け”だったモンで・・・

「おじいちゃんの皺袋」的に言うと 朝焼けがあると夕方には雨が降ると聞かされてきた。

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=400オーナーの皆さん 困ったモンです=

困ったのはオーバーサイズピストンの事です、400以外は何とかなるので問題は無いのですが

400に関してはXR400Rのオーバーサイズをメーカーが出さなくなった事がネックです。

‘98年の国内限定レーサーがあったのでソレに便乗してパーツは取れたのですが今はシャットアウト。

順当にオーバーホールとなればSTDピストンに新品シリンダー交換と言う事になる。

しかし今やシリンダーは4万ぐらいするし ピストンは6千円弱 リングは4千円強。

海外にはオーバーサイズピストンを出しているが日本と値段が大幅に異なる、

ピストン:$118.96 リング:$47.75 コレに手数料と送料となれば ん〜。

結局 外品の鍛造ピストンか・・・ いずれにしても 今まで通りには行かなくなった。

※国内で出すオーバーサイズピストンは国内レーサー対象で そのフレームナンバーで

管理されています。メーカーとしては逆車やモタードに流用されるのを懸念しているのです。

今やかたくなに出さない方向で対応されます。

またHRCピストンも手配可能ですが国内(生廃)で2万だったものが 当時でも海外では倍の定価が付いていました。

ちなみに私は“生涯の友”と早くから認識していましたので HRCピストンやシリンダー(ビッグフィン)

外品ボアアップピストンなど多数ストックしています、何があっても最後まで乗れるよう準備はしておきました。

ここでも何度も言ってますが今後10年は「そそられる」バイクは出ないと思うのでMD30までの

モデルを対象に大事にして下さい。そして永く乗れるよう準備を自分のペースで進めておいて下さい。

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ご褒美的アイテム

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ユーザーさんからの久々のオーダー

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ナメたらあかんぜよ

ゴールデンウィーク前 何とか間に合った修理&チューニングのFTR250Gの引取りが今日あった。

エンジンは全バラでXR通勤特急同様の内容でキャブはノーマル加速ポンプ付PJ30。

ユーザーさんがキックでエンジン始動を試みるも掛かろうとしない、ノーマルのキック連動オートデコンプだ。

あまりキックが進むと燃料が行過ぎてカブってしまうので 私が変わってキックした。

すると“カポッ”と鋭いケッチンが来た、250だからといってナメとった。

履きやすいからといってペラッペラの靴を履いていたのでゴッツ痛かった。

そういえばFTR250のキックは良くケッチンがきた車種だった。

しばらく経って靴底に違和感があったので見てみると穴が開いていた。

RFVCエンジンは人の心を読みよる。ナメたらあかんぜよ。

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なんでやねん

私はそばよりうどん派ですが定番天ぷらうどんが好きです。

もっぱらカップ麺の話ですが きつね、肉うどんは汁が甘くなるのであまり・・・

天ぷらのサクサク感が好きですが ここら辺は前から思っていましたが大体天ぷらそばかきつねうどんが

主流で天ぷらうどん系を置いている店がほとんど無い、売れないのだろうか?

生麺モノはあるのですが・・・ なんでやねん。

どうでも良い話でした。

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=心境の変化=

1986年からPJキャブを採用し今に至るわけですが 昨年まではユーザーさんからの

依頼が無くても「PJキャブ良いですよ」と勧めてきた。いよいよ今年に入りお店の在庫限りとなった今

ユーザーさんから「PJキャブを付けたい」と言う依頼が無い限り 私からは言わなくなった。

残り少ない貴重なキャブだけに本当に喜んでくれる人に付けてもらいたいからです。

つくづく変わったなぁと気付かされた。

“XR 速っえ〜”と世に知らしめたMain itemsだけに・・・

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ある日1本の電話があり「FTR250のキックギアが掛けているモノをオークションで買ったのだが

治せるでしょうか?」と言う内容だった。何とかなるかも知れないが 最悪合う物があれば新品部品で

高くつく事を伝えると ソレは仕方が無いと言うことでオーバーホールを兼ねたチューニングをする事になった。

落札後直接こちらに送ってもらうと言う事で話は終わった。翌日出展者から連絡が入り「ヴァイタルさんの

事は以前から知っていて何かあれば修理してもらおうと思っていた、そうしたらキックギアが壊れたので

HPを改めて見ると通販でのオーバーホールは止めたと書いてあって“生命線は絶たれた”と思い

格安でオークションに出した」そうだ。送り先がヴァイタルと言う事で驚いて電話をしたと言う事だ。

「修理出来るんですか?」と言うので「いずれにしても治せると思うよ」と言うと「売らなければ良かった」

と言う。1本の電話を掛ける行動が生死を分けた。「売った物は仕方が無い 新たにFTRを捜します」と言う。

現物が来て見てみるとキックギアのみ入替えでは済まない大変なシロモノだった。

オークションでは良くある話だが出展者側も現状を把握していなかっただろうから何とも言いようが無い。

いろいろあって結局エンジン降ろして全バラとなった。

その代わり 根っこから手を入れるので ゴッツ走るFTR250になるだろう。

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キャブやエンジンの修理通販を辞めてから 行動力のあるユーザーさんたちが以前より増して

多く足を運んで頂ける様になりました。また「今後10年は良いバイクは出ないだろう」と言う私の

意見に賛同して頂ける方も多い事に共感を覚えます。だからずっと乗っていけるバイクにXRを

選んで持って来てくれるようです。また試乗車シュラウド佐西号に乗った方は一応に気に入ってもらえる

ようで 一筋の光を見い出してもらえるようです。その光は一筋であってもかなり太く眩しく天高い光なのです。

今日もいきなり300にするという方を宥め“通勤特急”から始めるべきと説得したところです。

試乗で思うことはエンジンを掛けてすぐに乗ろうとする人が多い事に改めて驚かせられます。

と言う事はそれらのユーザーさんたちは“暖機”をせず乗っているのではないのでは・・・

「暖機するので5分ばかり待ってください」と静止すると アクセルをあおる人も意外と多い。

暖まらないとツキは良くないのを知らないのだろうか・・・

今のバイクは“慣らし”や“暖機”はいらないとたまに耳にするがとんでもない事だ。

確かにスクーターやクルマなどで「暖機」をしている光景はあまり見ないような気がする。

セル一発ですぐに走り出す、ソレを見る度にかなり濃い混合ガスを送り込んでいるからゴボつかずに

走っているけどエンジンにとってはムチャクチャ負担を掛けているのを気が付いていないんだろうなぁ〜

知らない事は恐ろしい いや 無敵だぁ〜 最強だぁ〜 と思うのであった。

ダメになったら乗り換えれば良い ぐらいにしか思って無いんだろうなぁ〜

くわばら くわばら

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下記↓に“後世に残る1台”の依頼を紹介しましたが “もうひとつの後世に残る1台”の製作依頼を

お受けしました。いずれも「これ以上無い田口仕様」同等にして欲しいとの事です。

東京から下道で11時間かかって京都に到着、お疲れ様でした。

昨年中頃ドノーマルから一気にこの仕様に仕上げました、エンジンはもとより前後サス ブレーキ

そして“Air Charger System”まで・・・ 今回のベースは300です。

今の外観の仕上がりもなかなかのセンス 来られる途中でも他のMD30を置き去りにしてきたそうだ。

仕上がりが楽しみだ。

当店の300はほかと大きく違う点

よくよく考えるとRVS400R INTERCEPTER TYPE-RにしてもRVS250Rにしても

国内4サイクルモトクロッサーはもとより 外車600ccクラスを相手に勝ってきた。

その仕様のままでも街乗り出来る乗り易い内容に仕上がっている。

これ以上のスペシャルマシンがあるだろうか それに価値を見出し依頼を頂けるのは

この上ない幸せだ。

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久々に海外サイトを見ているとCRF150Fも新型のデザインに変わったようだ。

流石 レーサーはカッコいい。

しかし 同じデザインでもこうも変わるものか

今となっても興味がわかない。

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ツインショックCR125Rに着手以来 ある虫が騒ぎ始めた。それがコレだ。↓




夕方に撮影したので写りがイマイチだがカワユイね〜

ボチボチ仕上げて行こう。

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先日納車したXR250R(ME08)を紹介しよう。

エンジン修理を兼ねて 倒立フォーク、デルタプロリンク、リアホイル19inch化を実施。


XR250R ノーマル映像

この雰囲気がどう変わるか。



RVS400R INTERCEPTER TYPE-R 以来のリア19inch
すでに新品のハブは無いが中古で作った&“スーパーデルタプロリンクシステム”

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MD30発売以来 多くの台数を見てきました。流石のホンダも(ホンダに限った事では無いと思いますが)

パーツ生産を中国に移してからちょこちょこ俗に言う“チャイナリスク”にみまわれています。

その中でもシリンダーの鋳型が脆いロッドがあり コレに当たったユーザーさんは可愛そうです。

通常はシリンダーは内壁が摩耗して役割を終えますが スタッドがボケ、対策でヘリサート加工するが

それもボケあがる事体が出てきています。本来まだ使えるはずのシリンダーを入替えなければなりません。

まるで国内の1985年以前ぐらいのレベルだ。ココで手をこまねいている場合ではなく 遂に田口仕様を

出さざるを得なくなりました。私のRVS300R INTERCEPTER TYPE-Rはシリンダーを留めるのに

クランクケースから植え込みのスタッドボルト型式を採用していました、シリンダーヘッドも同様です。

今 ユーザーさんレベルで問題が出ているのはシリンダーの雌ネジです。コレを植え込み型のスタッドボルトを

考案し完成間近です。ノーマルは元より310などのボアアップには有効な手段だと思います。

この植え込み型スタッドボルトは締め付け強度、耐久性が飛躍的に向上する方式です。

近日発売 乞うご期待! ココに至っても更なる強化

ちなみにXR400Rには純正採用されています。

それだけXR400Rは他車とは別格の構造をしているのです。

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ウチの商品も徐々に生廃が増える中 遂にリアビッグローターキットも現行モデルは無くなってしまいました。

今更 社外でリアビッグローターを何処が出しているのか捜しても意外と無い事に驚きます。

レーサーは1998年から標準採用され今に至ります、しかし国内市販車に至っては今だ採用されて

いないのが現状です。何故レーサーに採用されているかと言えばガッツリ効かせる為ではなく

効き始めからロックまでの感覚がワイドになる為 ブレーキコントロールが容易になる為です。

要はタイヤは回っていながら制動を掛けられる いわゆるハーフロック状態が鈍い足の感覚でも

簡単に作り出せる機能を持っているからです。それに比べノーマルは効き始めたかと思うとすぐ

ロックしてエンジンストールした経験はないでしょうか?他社のあるメーカーは伝統かどうか分かりませんが

踏むとすぐロック、フロントはディスクに油が付いているかのごとくグニャグニャ・・・ 同じブレーキメーカーが

作っているから良く効く筈なんて聞きますが キャブやサス同様バイクメーカーがこの予算、この図面で

ブレーキメーカーに発注するので出来上がったものはまったく別物なのです。

商品紹介のところで書いたと思いますが“リアブレーキを制するものは猛者だ”というぐらい重要なパートなのです。

しかし現状は「リアはあまり使わない」とか「リア要りますか?」なんて言われた日ニャ・・・

リアブレーキは止まる事は元より 進行方向を変える舵取り ハイスピードでのコーナリング 空中での

車体姿勢をコントロール出来る 多機能な要素を持っています。これらが自由自在に使えれば

バイクを振り回す事が可能になるのです。 

XR系では唯一無二の重要なアイテムが無くなった事は残念でなりません。

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=朗報=

本日マフラー屋から連絡が入り ちょっと先の話になるのですが“Powerd Muffler”の製作が可能になるとの知らせ。

業者、材料の兼ね合いで6月末デリバリー予定なら作れるという事でした。

今回もより改良を加え 若干の仕様変更を行います、

250ベース対応(リミッター付きのノーマルXR400Rも可)で 

よりハイレスポンス(メリハリの強調)と高速回転化を測る造りです。

題して“Powerd Muffler Mk.W”。

製作ロッドは30本、価格据置予定。

その間 ヘッダースの要望も相変わらず聞きますので共同制作企画を提案します。

以前のように製作本数に達し次第 製作に入る方式です。

近日“Bulletin Board”にて告知しますのでよろしく御願い致します。

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ユーザーさんから嬉しいメールです。

このユーザーさん(MD30V型OFF)はすでにPJキャブは入っており ウチではフライホイル超軽量加工及び

リミッター解除を行いました。排気系エキパイ:ラフロ マフラー:モリワキに変更済み

ヴァイタルスピリット 田口 様

1月19日にxr250フライホイル軽量でお世話になりました○○です。

それ以来、我が子(XR)は見違えるほど成長し大変感激しております。

帰り道の国道○号線で最終モデルのXRモタードに並ばれ挑発されました。

それほどやる気はなっかたのですが結果、月とスッポンでした。

アクセルに伝えた思いがそのままエンジンに伝わっている感じがとても好きです。

只今、セッティングの勉強中です、もう少し我が子の成長を確認してからインプレ書かせて頂きます。

今回の依頼で一番感激したのは、自分のズボラでシュラウド固定ボルトのワッシャーが1枚ぬけていたのですが、

ヴァイタルさんから帰ってきたときには、きちんとワッシャーが入れられていました。

メカに対する思いやり誠実さを目の当たりにしました。そして自分のダメさを改めて実感しました。

感動とショックで泣きそうです・・・

今回は沢山の勉強をさせていただき、ほんとうにありがとうございました。

追伸:現在、次のプランを模索中です、また相談に伺います。

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お相手のMD30の仕様は分かりませんが(おそらくノーマル)”通勤快足”仕様だけでも話にならないでしょう。

思い通りは走らせる=コレが根底の面白さ 理屈は要りません。

同じ機種でも走りが違う さり気無く置き去りにする、痛快です。

またウチに車両が入った場合 分解時に気がついた部分に関しては↑上記のワッシャにしろ

取り付けたりはしますが 気が付くユーザーさんは近年少なくなってきています。

いかに自分の車両を触っていないか という事だと思います。

来店して頂けるユーザーさんと話が出来るのは大変楽しく時間が経つのが非常に早く感じます。

1台1台依頼を受け製作し世に出してゆく ウチが出来る台数は知れていますが

全国各地域で活躍されている事に喜びを感じます。

他車を寄せ付けない走りを堪能して下さい。

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XR600R オーバーホール

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Powerd Muffler Mk.Vの生産が終了してより 様々な依頼のチューニングを行いましたが

最終セッティングで試走するといつも思うのが「こんなんじゃないけどなぁ〜」とつくづく実感する。

勿論性能はノーマルよりはるかに良いのだが 外品のマフラーはもとより 純正なら尚更 ↓ 

ウチのオリジナルが無かった頃は良くある質問で「静かで高性能なマフラーは有りますか?」と言う問いに

即答で「有りません!静かなマフラーはパワーが出ない、パワーが出るマフラーは爆音。どちらかを選んで下さい」と。

特にウチの売りであるPJキャブはソコがシビアに出やすい、折角吸気やエンジン本体をやっても最終排気が

決め手になってくる、狙い通りのパワー特性が出るかどうか・・・

そう思うとPowerd Muffler Mk.U〜Vは我ながら性能と音量規制の2面をみごとにクリアーした逸品であったと

つくづく思う。マフラーは母体の材料の調達が困難となった為生廃となってしまったがソコが何とかならないものかと

マフラー屋に相談してみた。ただでさえマフラー内の絞りとか前後のテーパ部分はベンダーで手巻き作業。

本来は金型を起こして製作すべきとこなのだがいかんせんウチはビンボーな販売店 無理を言って

手作りで工賃を負けてもらって作ってもらっていた。3種類の提案をしたが最悪すべてが手巻きのマフラーに

なるかも・・・ そうなると非常に手間が掛かり本数も少なく いくらで出来るか???

前向きに考えてくれるという事で連絡待ちと言う事になった。

ヘッダースも「欲しい」と言う要望を聞かせてもらわないとウチからは動きませんのでユーザーさん次第。

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ここより ↑ 2015年

この極寒の中 関東より自走でチューニング依頼の為来られ

施工後 乗って帰られたユーザーさんがインプレを寄せて頂きました。

先日はお世話になりました、○○県の○○です。田口さんの言い付けをしっかり守り帰りました。

おかげ様で無事に到着しました。

行きはドノーマルの約80〜100km、帰りはお任せ270cc・フロント強化スプリングステージI。

ならし走行80km縛りでしたが、帰り道は行きに比べたら体の疲れがまったく違いました。

帰路、約9時間かかりましたが、(パーキングエリアほぼ制覇)まだまだ行ける感じでした。

おかげでならし走行ほぼ終了です。

まだスロットル1/3程しか開けてませんがこの時点でノーマルを越えてます。

他ユーザーさんのインプレ通り全く別のバイクになった感じです。

走るのが楽しくてあっという間にオーバーホールになりそうです。

まだまだお世話になりそうなのでその時は宜しくお願いします。ド素人インプレ失礼しました。


キャブ、エンジンO/Hの通販中止以来 本来のユーザーさんばかりでウチのやり方で喜んで頂ける事が

この上ない喜びです。寒い中 有難う御座いました、感謝 感謝!

今日はバイク屋なのに一日中 旋盤を回していました、細かく行き届いたパーツ群は良いけれど

ひとつひとつ作ってゆくものばかりでひ〜ひ〜言っています。

しかし遣り甲斐があるなぁ〜

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遂に禁断のアイテムに手をつけてしまった。

一酸化窒素

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ちょっとした“楽しみ”が出来た

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先週の日曜は多くのお客さんが来られて楽しい一日でした(詳しくはヴァイタルの掲示板にて)。

私のXR400Rの試乗も行いました、その一人のお客さんのインプレが寄せられましたので紹介します。

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XR400R 田口スペシャル(Air Charger System 装着)インプレッション
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 ノーマルのXR400Rに乗ったことがないのでそれとの比較はできないけれど、
まずは「Air Charger オフ」で走り出してすぐに、いつも田口さんが言って
いる「400こそが最高のXR」というのが実感できた気がした。
 さすが「田口スペシャル」… 普段乗っているXR600RともCRM250とも違う。
そのどちらよりも「軽くてパワフル」に感じる。後で「車重は600Rとそんな
には変わらない」と聞いてびっくりした。モタード仕様になっていることも
あるのかも知れないが、乗った感じとしては軽く感じた。

 さて、最初はバイクにからだを慣らしつつVital脇の道を南下、突き当たり
からぐるっと回り込んでんで左折し、教えてもらった土手の道へ…。
 そして、「Air Charger オフ」のままスロットルオープン。それでも十分
以上に速い! 600Rの「一発・一発」を感じるようなトルク感とはちょっと
違い、スムーズ&トルクフルな加速であっという間にえらいスピードになっ
ている。

 方向転換して、いよいよ「Air Charger オン!」… シート下から例の音
が聞こえてくる。
 「ガバッと開けた方が違いがわかるよ」というお言葉もあり、荷重を前寄
りにし、ガバッと開けながらシフトアップしていくが… この土手の道では
正直コワイ! 初めて走る土手の道の道幅が極端に狭く感じた。 途中にい
た歩行者の顔がこっちを見て明らかに引きつり、道の脇に避けたこともあり
スロットルをゆるめた。 ここでのフルオープンはヤバすぎる。

 このままでは不完全燃焼なので、広い道路へ…。交通量も信号も多いが、
場所とタイミングを見計らって今度こそガバ開け加速を何回か試した。信号
から信号までがあっという間で距離は不足気味だが、強烈かつ「ちょっと
不思議な感じ」の加速を体感することができた。

 自分としては、2st 250cc モトクロッサーがパワーバンドにのった時の、
あのハンドルから手が離れそうになる加速感が、今までに体感した加速感の
中でいちばん強烈なものという感じを持っていた。
 この XR400R 田口スペシャル + Air Charger の加速感は、それとは異質
でありながら「それ以上に速いかも」と思わせる、そんな不思議な加速感
だった。

 最後に、広い道からVitalへもどる細い道へと入る交差点… 右折に向けて
シフトダウンしながら減速していくと、対向車も横からの車もいない。
交差点にしてはちょっとハイペースで進入し、バンクさせてアクセルオン!
… 600Rなら後輪が一瞬ズルッという場面 … なんとフロントが一瞬フワッ
と路面を離れつつコーナー(交差点)出口へ…、そしてほとんどショックも
なくフワッと着地して何事もなく立ち上がっていった。この試乗でいちばん
気持ちよかった瞬間かも知れない。

 あぁ、広い場所で、土の上で、そしてオフロード仕様で乗ってみたい!!

有難う御座いました、XR400Rはおもろいで〜

蛇足

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久々に関東のユーザーさんが自分が乗っているCRF250-Xがあまりにも走らないので何とかならないかと

電話で相談があった。CRF250-Xは国内モノも含めて27PSしか出力が無い、

同系列のエンジンで“R”との差があまりにもあり過ぎる。ここまで“X”のパワーを抑えるメーカーの意図が見えない。

私自身初期型(2004年)を店で降ろしたがノーマルの第一印象は「まるでXLR250Rじゃないか!」 

電柱2本分走ってすぐUターンした。コレが100万するバイクなのか!

ノーマルなのでフロント:14T、リア:53Tの設定でこのフィーリング。‘04年から発売当時 数人依頼が

あったぐらいで それ以降は「これ以上パワーは要らない」と言うユーザーばかり・・・ 何で???

それと良く帰ってくる言葉が「寿命を縮めたくないので」が多かった、こんなSPバイクを乗るユーザーが

こんなレベルの認識しか無いとは トホホホホホ。要は例えば“X”をたかが“R”化したぐらいでもエンジン寿命は

まったく変わらないのです、構造を見れば一目瞭然 こんな基本的な事を言うのはあまりにもユーザーを

馬鹿にしているし 大変失礼に当たるので説明は要らないでしょう。ノーマル27PS仕様で走るのと

フルパワー42PS仕様で走るのとエンジン寿命は変わらないと言う事はフルパワー仕様で走らないと

日本人の精神に反する“もったいない”事です。たかが250ccのフルパワーですので 扱い辛いとか

乗り難いなんて事は到底ありません 丁度イイ感じ。さて本筋に戻しますがこの依頼で思い出したのが

私のCRF250-Xは倉庫に突っ込みっぱなしですがノーマルFCRキャブを外しPJキャブを入れようと

思っていた事を。FCRを入れる事で初心者でもアクセル開度のタイムラグを作る事でトラクションをアクセルワークに

頼らず容易にしています。このタイムラグを削る為にPJキャブが必要なのです。

気が付けばPJキャブも残り僅か 今やっておかないと後悔が残ります、良い時にこの依頼があったものです。

CRF-Rも発売されてしばらく経ちますが音量規制などでどんどんパワーが落ちているので近年の

4ストモトクロッサーには興味が無く 幸い初期型で良かったです、一番回転ハイパワー型のエンジンだから。

どのくらいシャッキシャキのエンジンフィーリングになるか楽しみです。


ある日の出来事 何故だ 何故なんだ

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H27 02 10 販売価格決定 ⇒売約済み

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以前にお客さんのオーバーホール依頼の中でパーツの持込が有った クラッチスプリングだ。

「MD30で3型以降はクラッチスプリングがそれ以前より強化されている」と言う、ネットの情報らしい。

言われるがままそのスプリングを組んで出した。オーバーホール時にはクラッチ自体はヘタっていなかったので

交換しなかったが少し時間が経って中速から滑り出したという。???おかしいなぁ〜

再度クラッチ交換を行った FCCとGHA加工アルミクラッチに入替え、勿論止まった。

外したクラッチディスクを計測すると限界2.7mmのところが3mm強ある、やはりゲセない。

そのお客さんは私が聞いたことも無いオイルを使っていたのでクルマ発のオイルではないかと思った。

クルマはバイクのようにクラッチ共用の構造ではないので添加剤のせいでクラッチが滑る事がある。

そのせいではないかと聞くとバイクでも実績を積んでいるのでそれは無いという。何か釈然としないまま

時間が経ったが ある日クラッチスプリングが気に掛かった。XR250RTをレースで使い300ccまで

スープアップしてもノーマルクラッチで滑らない。新たにパーツリストを調べるとクラッチスプリングが

変更されているのはMD30だけであってME08に変更は無い(MD30前期とME08は共通パーツ)。

現物を取ってバネレートを調べてみるとやはり3型以降の変わったスプリングはレートが低く柔らかかった。

やっぱりネットの情報はバイクの場合鵜呑みに出来ないガセが多く感じる。MD30系は乗り手に

優しく優しく配慮されている面が多く カムチェーンテンショナーしかり シフトカムしかり・・・・

結局裏目に出ていることが何と多い事か。クラッチを握るのに軽くなるように配慮されたものだろう。

逆に要らない事だがひとつ勉強になった。

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このエンジンを預かって随分時間が掛かったが今日無事エンジンに火が入った。

エンジンチューンを受けるのに紆余曲折あったのだがユーザーさんの本気度、情熱に脱帽。

‘82パリダカXR500R仕様で本気で海外ラリーに出るというので嫌でも気合が入る。


エンジン全バラでクランクから手を入れなければならない、ミッションはパーツが手配出来なかったので

WPC加工までは出来なかったが質は上物だ。クランク加工、バルタイは勿論 アルミメッキシリンダー、

無限ハイコンプピストン(ピストン加工:コンプ・サイドスリット加工)、チタンコーティングリング、WPC加工ピストンピン、

バルブ軽量&ポリッシュ、ヘッドポーティング、ハイカム(WPC加工) 強化カムチェーンetc・・・ ウチで出来る限りの

手法:ダイレクトにパワーを上げるもの、補助するもの、保護するものを組み合わせ“これでもか仕様”を製作した。

電装はバッテリーレスの12V 予備ライトの電源も装備している。勿論留めはPJキャブをチョイス。

まずは普通にエンジン始動出来たがセッティングの煮詰めが必要だ。




あともう少し 頑張らねば。

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近日 委託中古車でこれまた綺麗なMD30モタードが出てきます(コレ↓が現車です)。

通勤特急仕様です 乞うご期待!!

詳細は近日“Bulletin Board”にて

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先日 リミッター解除キットを通販で東京に送ったユーザーさんから連絡が入り最初に一発火が飛んだきりで

以降まったくプラグに火が飛ばない、C.D.Iが壊れているのではないか と連絡が入った。ユーザーさんの

話を聞く限りリミッター解除用のフライホイルとC.D.Iしか触っていないそうだ。と言う事はC.D.Iが原因しか

考えられないのでそのC.D.Iを送ってもらう事となった。しかし過去ウチの経験上C.D.Iが壊れた例は無い。

すぐにC.D.Iが来て試すとちゃんと機能している。その事をすぐにユーザーさんに伝えると火が飛ばない

原因が見当も付かなく暗礁に乗り上げたようだ。自分でいろいろ触るより京都に持っていくのが早いと

言う事でその週末持ってくるとの事。私は思わず「偉い!」と絶賛した、その行動力と判断力 久々に感動した。

ウチにとっても現車が目の前にあればすぐに分かる事がほとんどだ。その週末来店されてすぐに

現車を見せてもらった。タンク、シート、プラグは仮組みとの事で返送したC.D.Iは組まれていない状態だ。

C.D.Iを配線ごと取り付けプラグに火が飛んでいるか目視で確認 飛んでいる。プラグを本締めして

ダイレクトイグニッションが付いていたので装着。そこで私がダイレクトイグニッションをプラグに差し込む

様を見てユーザーさんが「えっ」と発した。私が差し込むほど差し込んでいなかったようでどうやら

そこが原因だったようだ。結局キャップの端子とプラグの端子の接触不良だったようですぐに解決した。

私はこんな事で東京から走ってきたのかとユーザーさんが落胆するかと思ったがこの人は前向きな人格だった。

来て良かったと喜んでおられた姿を見て再び感嘆した。あとはバイク談義やら雑談をたっぷりして帰路に

着かれました。後に御礼のメールも頂き実に楽しい有意義な日であったと書いてありました。

また同じ頃 確か3年前にME06を300にしたユーザーさんがおられて 引き取り当初よりエンジン始動が

完全でない状態で心配していました。その間数度連絡が有りやはり満足にエンジン始動がままならない状態の

ままのようだった。目の前でレクチャーしている時は5回に一度ぐらいの割合で掛かっていたのだが

ウチの手を離れると満足に掛からなくなったようだ。数年ぶりに連絡が入りこちらに車両を持って来るので

もう一度教えて欲しいとの事。久々の来店で車両を見るとしばらく置いていたようでコテコテに腐ったキャブ。

オーバーホール後 エンジンをキックするとすぐに掛かった。掛かった瞬間にユーザーさんから「えっ」と言う

言葉が出た。自分であれだけやって掛からなかったのにココに来るとあっさり掛かってしまう 何故だ。

という感じの「えっ」だった。そこに来た常連さんと二人三脚でレクチャーする事1時間だろうか 完璧に

エンジンが始動出来るようになった。苦節3年 聞けばエンジンオイルは出荷時の慣らしオイルのままらしい。

それだけ走ってないということだ。それを聞いて私は良く手放さなかったなぁと感心した。このバイクには

思い入れがあるし諦め切れなかったそうだ。だから末永く乗っていく為に最高のチューンを施したそうだ。

その情熱に感嘆した。ココ京都に来れば何とかなるという信頼感があるからだと言ってくれる。有り難い。

皆さんの行動力には脱帽します、しのもの言わず目の前に現物があれば私も何とか出来ると思います。

こう言うユーザーさんに支えられている私は幸せ者だ。

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NHKの「総合診療医 ドクターG」という番組をご存知だろうか。人に起こった病気が何かを特定するものだ。

ある主人公に起こった事例を再現ドラマ化して医者の卵3人に病名を特定させるという内容だ。

コレを見ていてバイクの故障探求に似ているとつくづく思うのでした。

主人公の身に些細な症状から大事に至るまでの様々な症状を考慮してその病気を絞り込んでゆくのが

面白い。医療の中の事は分からないが一つ一つの症状で様々な病名が出てくる、似たような症状がある

病気は多くある中で絞り込んでゆく。その医者の知識や感性 センスも大きく左右しているような気がする。

バイクでも同じだ そこに至るまでの経緯を詳しく話してもらわないと分からない。

それも蛇足でもコレは関係無いだろうと思う事も含めて。その話の中でこちらも疑問に感じた事があれば聞き

総合的に判断する。5〜6年前までは電話での問い合わせでバイクの故障探求がほぼ出来た、

こちらから聞かなくてもそこに至るまでの事を話してくれる事が多かったからだ。

最近多いのが「バイクで走っていて急に止まったんだけど何でか分かりますか」的なものが多い。

「分かるか〜い」 禅問答のようだ。また原因をユーザー側で特定してくる事も・・・ 特にその場合

その事に限定してしか話が出来ない、果たしてその判断が正しいかも分からない事例も多くある。

だからいつまで経っても原因が特定出来ない、その場合のほとんどは現物無しでの相談やメールのみの

相談だ。結局最後は「現車を持って来てくれ」と言う事しか出来ない。

現物が目の前にあればそのほとんどは解決出来る。

最近通販でのエンジンオーバーホールが怖くなってきた。積む時の行程やキャブなどの取り付け、セッティングが

ちゃんと出来ているかも疑問になる事も・・・ 困ったもんだ。

学生の頃 数学が出来るヤツが言っていた「数学は好きだ なぜなら答えが一つしか無いからだ」

偉そうで嫌いやった。数学は好きではなかったけどバイクの故障探求も同じだと思う。

機械は正直だ(最近の口癖:人間と違って・・・) 何処か悪ければ必ず不調を訴えてくる、必ず原因があるからだ。

その原因追求と言う挑戦を正面から受け止め解決してゆく行程が面白い。

整備の鉄則:急がば回れ

------------ After a few days -----------

決めました、これから以降「エンジンのみ送付のオーバーホール」はユーザーと面談の上やるかやらないかを

決めていこうと思います。そして段階を追ってやめていく方法でやっていこうと思います。

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今年は例年と違った仕事内容が多いように思います。名車XRも終わりを告げ早7年・・・

チューニングも一通り行き渡った感があります、そして次々と従来の主力パーツも生廃の嵐。

通勤快足セットもあとわずか ココ最近はめっきり少なくなってきました。

今後 道具としてのバイクは出てくるとは思いますが“乗って楽しい”付加価値のあるバイクは

10年以上は出て来ないように思います(このセリフは10年前から言っていますが)

先見の目を持ったユーザーがコツコツと仕上げて来ているのも増えてきました。

今年は個別にお話して1台を作り上げるような依頼が多く コレがウチ本来の仕事だったと

再認識しています。

しかし 新たに従来ウチには来なかったユーザー層も増えており困惑しています。

遠方のユーザーが大半で 今までは何か不具合があればユーザー側でパーツを外し送ってもらい

対応していましたが バイクを触った事が無い(触った事が無くても やる気が無い人)ユーザーさんも

増えてきました。またバイクの不具合の原因をユーザー側で決め付けて来る人・・・ こちらの話を

聞き入れる気が無ければお話になりません。ウチと関わり合いになった限りはなるべくユーザーさん側に

立って対応して来ましたが理不尽な事にはもう対応しないと決めました。

XRを通じて遊びの枠を広げる仕事をしているので好奇心と情熱をもって歩んで欲しいものです。

その為ならいくらでも協力出来ると思います。(財布には痛いと思いますが)

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今年の夏は短かったなぁ〜

店の壁にセミが泊っている、夏の名残り。

もう2ヶ月になるかなぁ〜

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今 なじみのユーザーさんの依頼でGB250に通勤快足をする為作業をしています。

キャブは勿論PJキャブですがオークションで手に入れた中古の持込です。

格好は私も好きなモデルなんですがいかんせん 整備性が非常に悪くキャブを取り外すのに

エアクリーナーBOXをずらさないと外せない。泣きながらキャブを外し キャブ寸を測定。MD30用になった

PJキャブをボルトオンにする為 入り口&出口両方加工しなければならない、この加工も何とかクリア。

MD30用であればジェッティングは大幅に変えなくてもいけるはずだが掃除を兼ねてオーバーホールした。

予測通りジェッティングは入替えられていてムチャクチャに・・・ オークションで売りに出る典型的なパターンだ。

キャブを取り付けてラフなレーシングするとついて来ない セッティングが出ていないと言う事でイジリ始めるのだ。

前から言っているのですがキャブ(通勤快足)だけで ノーマル強制開閉キャブでもボコ付くような

ラフなアクセルワークにパンパンついてくるのであればCRF-Rの様な極端なエンジンは要らない。

エンジンの構造の違いが分かっていればこんな事言わなくても分かる筈、しかしほとんどがコレです。

そして悲しいかなオークションに流れてゆく。このキャブやって28年 このキャブを超える性能のモノが

未だに出てこないからしつこく使っているのです(それもあと10人ほどで販売終了ですが)

そんなユーザーが「このキャブ難しいとか セッティングが出ないとか」ブログなどで書かれるのが

たまらない。さぞかしセッティング能力に長けている猛者なのでしょう。

PJキャブは十二分に実績も証明されており 私自身もエンデューロで長いのはひとりで12時間、

通常で3時間走り切って成績を出しています。乗り易くないと疲れてレースどころではありません。

気に入って長く乗って頂いている多くのユーザーさんは充分その良さを分かって頂いていると思います。

世にウケているFCRも久々に最近触る機会がありましたが特に市販セル付き車にはまったく向いていない

事を確信しました。それ以前に20年ぐらい前に600のシングルレースで10年間 千度やってその性能も

十二分知ってでの選択です。益々ウチが狙うレスポンス重視のチューニングにはPJキャブは必須アイテムです。

しかし残念ながら全盛を誇ったPJキャブも終盤に近づいているのです。次 ど〜するかなぁ〜(困)

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何故だか分からないが作業中にふと思い出したことがあった。それは昔鈴鹿に国際コースが

あった頃 元ホンダワークスで名をはせたT選手がシリーズ戦でエンデューロを主催されていた。

私が出るメインは昼からのオープンクラスをRVF250Rで参戦していたが 午前中が暇なので

市販車ミニクラス(90分)があってほとんどがCRM80Rのワンメークレースとなっていた、ウチのお客さんも

エントリーしていたので出来れば参加したかった。しかしCR80RのフレームにXR100Rのエンジンを

載せたRVF100Rで出たかったので主催者がOKしてくれるかが問題だった。T選手に連絡を取り

賞典外でも良いので参加出来ないかと聞いて見ると「CRM80はノーマルクラスとなっているけど 

ご存知の通り見た目はノーマルだが中身を結構イジっている人がほとんどで XR100をいくらイジって

CRに載せても勝てないから賞典内で走ってもいいよ、どうせ遊びだから」と言う返事をもらった。

私自身も練習台にCRM80をウチなりにイジって乗っていただけにその速さは知っている、楽に勝てる

相手ではない。いざレース・・・ いつも30台ぐらいは出ていただろうか 展開は予想通りスタートで

10位mはおいていかれた、いつもベッタだ。詰めて詰めて1台1台抜いていくのが醍醐味で何処まで

いけるかを試すには非常に遣り甲斐があって面白かった。5戦シリーズの中で3戦は勝てた。

気を良くして4戦目エントリーした時にT選手から連絡があり「エントリーは辞退してくれの事、ユーザーから

クレームが入ったら仕方が無い」と。80クラスに100が出てくるのはおかしい とクレームが入ったようだ。

賞典外でも集計上ややこしいのでコレ以降は参加しないでくれ との事だった。T選手も4スト100が

CRM80に比べどれだけ走らないかは充分知っているがクレームを言われてはねぇ〜 と困っていたので

それ以降出るのを辞めた。それから数年後 たまに遊びに来る年配のユーザーとその話を思い出したところ

「ああ そのクレームを出したのはおそらく私です」と言うではないか!その人のCRMはウチで手掛けた

モノではないがタイガイお金を掛けている大人気無いCRMだ。聞くとウチが出る前は走れば優勝出来て

いたのにウチがエントリー以来勝てなくなったからクレームを出したそうだ。あきれた。「4スト100を

速く走らせる事がどんなに難しいか分かりますか?速くて当たり前の2ストを金にもの言わせたやりかたで

イジって尚且つ勝てない。レースで正々堂々と渡り合いたかった。」と言うと薄笑みを浮かべて帰っていった。

勿論 それ以降姿を見ていない。

そんな事があった事を何故かふと思い出したのでした。

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パソコンが使えないと何にも出来ない時代になってしまいましたねぇ〜。

無事復旧出来てほっとしております、関係各位様には大変ご迷惑をお掛け致しました。

申し訳有りません。

さて 今年のお盆はオヤジの初盆と言うこともありばたばたして帰省する事となり 帰省の混雑が嫌で

深夜に移動したところ 意に反し往復とも大渋滞で何をやっとるか分からない状態でした。

家に帰るとメシに焼きそばが出てきたので一口食べると“んっ 激うまじゃないか!”と思いました。

ウチの家の焼きそばはまずくは無いけど美味いっ と言うほどでも無かった。

メシが終わってしばらくするとみんな口々に今日の焼きそば美味かったと言い出した。

決め手はソースだった、“カープソース”と言うらしい。そこから話は広がり 美味い醤油があると

買って持たせてくれた(かき醤油)。コレは卵ご飯や納豆で食べると激美味! そもそも九州に居る時に

普通に売っているキッコウマンの醤油が美味かったがココ関西で売っている物は味が違う。

三重にリンガーハットが出来た時に懐かしくて食べに行ったら塩ラーメンの具が多いような

とても“チャンポン”と言えるようなものではなかった。また東京から送ってくれたミツカンポン酢は

醤油そのもので酢分が感じられなかった。即席ラーメンで九州で売っている“うまかっちゃん”は

美味かったがこちらで売っているものは正直美味くない。同じメーカーで何故地域別に味を変えるのか!

他所の県のヤツが別の県の地元の食べ物を食べて美味いと思うのにわざわざ味を変えて売る、

その理由が未だに分からない。またウチの近くのお好み焼きが広島のものに近いので良く食べているが

ソースが違うせいでマイナスポイントだった、定番おたふくのお好みソースを買ってきたがコレも味が

地元と違う。今回帰省の折買ってきたがやっぱりコレだ。

パッケージはまったく同じだが中身の色からして違う。バイクのメーカーも同じ事を思っていたが

本当のユーザーの意志なんて分かっていないような気がしてならない。

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えらい台風が西日本に向けて来ていますねぇ〜。

皆さん くれぐれも気を付けて下さい。

今もどえらい雨が降っています、また水害が無ければ良いが・・・

------------ and -----------

今日も一般ユーザーからツーリング先で謎のエンジンストールで現場から電話が入った。

いろいろ状況を聞いて対処方法をレクチャーしたところ「エンジンがかかった」と連絡が入って一件落着。

ココでも何度か書いた事があると思うが一昔前は遠方からの電話でほとんど問題解決出来たので

ダイヤルキューツーを導入しようかとも思ったぐらいだ。それもある程度のバイクに関する知識が

あったからだとおもう。しかし近年はほとんどが難しくなってきている 極端な話が「エンジンが止まったので

何ででしょうか?」みたいなモンです。余りにも情報が無さ過ぎて判断も出来ない。先日もウチで大金を

かけて修理したバイクのユーザーから「走っていたらス〜とエンジンが止まった」と連絡が入った。

こちらに向かっていると言うので待つことになった、その待つ間 この前の修理が不完全でまた不具合が

出たのではないか と居ても立ってもいられない。現車を見ると圧縮はある オイルは入っている

火が飛んでない 機関的な事でなく安堵した。ダイレクトイグニッションシステムを付けていたが

手を加えた形跡があり何か触ったかと聞くと「タコメーターを付けるのに外した」と言う。その時に

キャプラーが外れかかった状態になったようだ。大した事でなくて良かったがココまで持ってこなくても

その場で対応出来た事 増してやそんな事は一言も聞いていなかった。もうちょっとバイクがどうやって

動いているかを把握しておけば その場での対応は出来るかもしれない、しかし 知識を得る為の

媒体 雑誌やネットが当てにならない。以前から思っていた事だが昔やっていたウチの有料メカ講座

“Fun more time”を復活させようかと。昔バックオフの“チューニング狂の詩”のコンセプトは初心者は

切捨て 3級整備士より上を対称に書いてきた事を思い出した、今もその延長上で話を続けてきた。

もっと目線を下げてユーザー層の知識を増やせる事を自らやらなければならない時が来たようだ。

最近の弊害はネットの情報を鵜呑みにしてこちらに反論してくるユーザーも少なからず増えてきた。

正しい情報かどうかは自分の判断になるがその目安も分からないので鵜呑みにするようだ。

様々な経験が引き出しになるのでもっともっと好奇心をもってバイクで遊んで欲しい。

メカ的なことにしても 走りについても。

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久々にFCRキャブが付いてきたMD30が入ってきた。オーバーホールを兼ねた依頼だが

本人のポリシーがあっての事のようなので言われた通りの事のみで行ったので行程はただの

オーバーホールと同じようなものであった。排気系もウチでは決して使う事の無いものが付いていたが

それはソレ 本人が選んで付けたものなので狙いどころが違うのでしょう。ニイナナ HOTCAM 

フライホイル超軽量加工 リミッター解除がメインの内容であった。6万を越えた距離で初オーバーホール

だっただけに 流石にクランクのガタは否めなかった。またあちらこちらにウチのコピー品らしきパーツが

付いていたがどれも思ったとおり性能を上げるものでなく残念なパーツ群であった。

その一つが懸念していたクランクのガタを促進するモノであった。ウチの売りはハイレスポンスと

一定の割合で一気に吹き上がる特性であるが その仕上がりはまったく違うものとなった。

依頼されたユーザーさんの構想、狙い通りのフィーリングになったのだろうか。

しかしFCRキャブはつくづくMD30にはセッティングを含め 一般ユーザーには向いていないと思った。

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次々と来る生廃の雨嵐

“バキッ”と効くブレーキシステムのマスター(単品)がいよいよゴソウダンパーツに入りました。

CRF150F用強化キックギアも。

もともとマスターASSY(レバー、スイッチ付)が有ったのですがすぐに廃止になり パーツを掻き集めてASSYを

作っていました、なので一気に値段が上がったのです(保守のインナーキット レバーは問題なし)

CRM250Rのリアアクスル L型リンク ブレーキホルダー バッテリーレス用のコンデンサー

これらもすでに生廃です。(コンデンサーは代替を考案中)

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今年になってオイルを切らせて焼き付いた事例が数件出てきました。

ウチのホームページの何処かに「オイルは減るものなのでチューニングしている していないに関わらず

自分のバイクのペースを把握する為週一で乗られる場合一ヶ月に一度はレベルチェックして下さい」

と書いた覚えが有ります。昔ウチの近くにホンダの営業所がありました、ソコのメカのチーフがこぼしていた。

250ccインラインフォーのロードバイクに乗ってきたユーザーが「このバイクオイルが減るんですよ」

と言う。どの程度なのか聞くと「3000kmで100〜150ccほど」。チーフが言うには「回転型のエンジンなので

ピストンクリアランスを大きく取っている、その程度であれば普通だ」と言うと ユーザーは「オイルが減るのは

おかしい」の一点張りだったそうだ。基本が“オイルは減らない”から始まっているのではお話にならない。

また別件で別のユーザーが「このバイク 変な音がする」と言う事でバイクを見ると“カムギアトレイン”が

売りもののバイクであった、その変な音とは“カムギアトレイン”特有の「ヒュ〜ン ヒュ〜ン」と言う音の

事を指していた。「いやいや・・・」理由を話しても話にならない おかしいの一点張りだったそうだ。

人事なので「大変だねぇ〜」と笑い話として受け取るしか無かったが 人事で無くなって来ている。

そんな中 ピストンに穴が開いたユーザーさんの修理を終えたのだがこのユーザーさん メールで

こんな壊れ方していると報告すると

田口さま
お世話になってます。
エンジンを壊したのは、完全に自分のミスでした。
修理内容は、田口さんにお任せします。

この返事に感動した この潔さ 素晴らしい。このようなユーザーさんには普段以上にウチの奥の手を

駆使して治してあげようと力が入るものです。最近世間を騒がせている議員さんや政治家、

いろんな事例を見ると一番足らないのはこの“潔さ”では無いだろうか。

“潔さ” 気持ちいいねぇ〜。

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あるオークション

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より高見を目指し・・・

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先日運良く中古でA-LOOPキットを手に入れる事が出来ました。

MYコレクションのXR400RもA-LOOP化出来るぞと早速シュラウドだけは新品を

付けるべく純正パーツを検索したところ 先日まで3種類あったものが内2種類はすでに生廃に

なっていました。残りもゴソウダンパーツで空前の灯火・・・ リアビッグローターキットもサブイし

リミッター解除キットもサブイ、PJキャブはもっとサブイ。

従来通りのやりたい放題仕様:“地上最強のXR”パーツ群も崩れる日は近そうだ。

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ココ最近手が混む内容の仕事が多いせいで永らく待って頂いたユーザーさんのMD30が仕上がりました。

MD30で 各部にわたりなかなか気合が入ったマシンです、セルレス “Air Charger System”まで装備してあります。

ベースはオフロードモデルでモタード化が依頼でした。それも新品のホイルでと言う依頼です。


↓↓↓↓


乗り味を変えないコツは前後平行に下げ フロントのキャスター角を変えない事です。

モタード化するともっとキビキビ感が増すので別の楽しみが出 一台で2度美味しい。

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趣味のクルマの関係で8年ぐらい前に知り合いになった板金塗装屋さんに今年初めて顔を出しに行った。

その塗装屋さんに出会う前は塗装なんて仕上がりはほとんど何処に出しても変わらないと思っていた、

しかしこの板金屋さんと知り合って自分のクルマをお世話になって以来 その考えは変わってしまった。

自負するだけあって「小キズや耐ちは他と比較にならない」と豪語するだけの事はあった。

使う塗料の質や吹き上げる手順 丁寧さはその大将の人柄が反映している。

塗付してもらって早や8年 未だに同じ状態を維持している、時間が経てば経つほどその差が際立ってゆく。

また 人のクルマの塗装の状態がどのレベルなのかも分かるようになった、目は肥えるモンですね〜。

色合いの違いや 下地の処理 ラインの調和など非常に勉強になった。まさに腕の良い職人さんだ。

しかしピカイチの板金屋さんもこの8月で店を閉めるというではないか!食えないらしい。

やっと最後まで腰をすえてお付き合い出来る 任せておけば間違いない板金屋さんが見つかったと

大船に乗っていたのに 非常に残念でならない。CMなどでも“拘りの・・・ 拘りの・・・”と言葉が踊る。

ユーザー側はそんなに拘ってないよ〜 と心でひにくって言っていたものの 実際もそうだった。

良いものを知ってしまうとランクはもう落せない この人に出会った事で随分私の引出しも増やす事が

出来た、知る事の奥深さ。今やその拘りや探究心 追求心などこの世の中には必要とされなくなったなぁ〜

と身に染みて思う。戦後これらが今の日本を引っ張ってきた技術力に繋がってきたのは間違いない。

ちょっと前 若いヤツに「べつに速く走ろうとも思わない」と言われた時には顎が落ちた。

「とりあえず格好ですから」と言われたひにゃ・・・ 絶句。クルマの世界も便利モノが売れていると言う。

燃費が良かったり 人が沢山乗れたり 荷物が沢山積めたり・・・ スタイリングなど気にしない。

私の時代とは変わったものだ、実質私は昭和50年代にやってきたオイルショックや排ガス規制以降

まったく興味が無くなった 今のバイク業界の状態だ。カッコイイあのクルマにいつか乗ってやるぞ

と言うモノが多かった。今のクルマはエンブレムを外せば皆ヒュンダイに見える カッコイイとも思わない

(スポーツカーは別)。時代がいろんな意味で変わっていくのは仕方が無いが寂しい事だ。明日は我が身。

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ココ最近 一般ユーザーからの電話やメールなどで便利屋扱いや無神経な一言(立ち入っては

なら無い領域)が目立ってきました。何が相手にとって失礼なことなのか判断出来ないのでしょう。

頭の中で“プチッ”て音がしましたのでとりあえず縁も所縁も無いユーザーへの純正パーツ供給

サービスを中止しました。全国でも多くのユーザーさんが困っているだろうとやってきましたが

もう我慢の限界です。ちょっと前まではこんなユーザーはウチには無縁だったのになぁ〜。

またオークションや人から譲り受けた車両やパーツのフォローもやめ。

ただし一般のユーザーとしてはOK、今まで親切にやり過ぎた コレが通じない時代が来るとは・・・

良かれと思い出来ることは可能な限りやってきましたが区分けする事にしました。

苦渋の選択です ご理解下さい。

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久々に“昭和の男”を見た。

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友人がAPEに乗って遊びに来た。



流石に速い。

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H26 06 12

今日突然訃報が入ってきた、ウチが絶大なる信頼を寄せていたBABANA SHOX 代表の

馬場善人さんが亡くなられたと・・・ サウンドオヴフォーを期にデルタプロリンクの開発に

積極的に取り組んで頂いて以来のお付き合いで アレだけの活躍にも関わらず頭の低い

姿勢に感服し 人となりに尊敬しておりました。残念でなりません。ご商売の方もまだ分からず

ウチのサスオーバーホールにも影響が出るでしょう。思い出を語ればキリが有りませんが

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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今ウチに入っているMD30に通勤快足セットを付ける依頼を受けている車両がある。

AI解除はされているがウチの商品ではない、エアクリーナーBOXを見るとインテークダクトCAPが

付いていた。「んっ!もしかして」抜いてみると案の定・・・ ウチのホームページには取り付け映像を

載せているがわざと加工していないものを付けている。目敏いヤツがあっ コレはアレだと個人で

つけるヤツが出て来る事を想定しての事だ。加工していないものをつけるとノーマルより抵抗が増え

走らなくなるパワーダウンキットとなる。まさにそのものだった。オークションに出ているものも

そんなヤツで 買った人かわいそうだなぁ〜と思う、でも自分で選んだんだから言っていく所が無い。

ダイレクトイグニッションにしても オリフィスボルトにしても リミッター解除にしても

フライホイル超軽量加工にしてもしかり、見る目をもっと肥やして欲しいものだ。

ただネットにしても雑誌にしても正しい知識を得るところはほとんど無いのが可愛そうだ。

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未だ消費税アップの駆け込み仕事をやっている状態で 流石に消費税で変わる金額だけに内容も

なかなかのものです。4月以降は流石に空いたものの日々“駆け込み仕事”を早く仕上げる為に

奮闘しております。ジジィになると集中力が衰えた分 作業に没頭する為もしくはまたこういう時に

来客の接客の為 日中の電話も対応が追いつかない状況が続いています(電話が通じた方はラッキーかも)

こんな状況なのでメールも追いつかずご迷惑をお掛けしています。車両もパンパンでアポ無しでの

お仕事はお受けできない状態です。

以上の状態ですのでユーザー各位様には察し頂き 気長にお付き合いをよろしく御願い致します。

パンパンの店の前を撮っていたら4枚中2枚に変な靄がかかったものが写っていた 一番ひどいのが↓

4枚撮った時間も全部で十秒内・・・ な、な、何なんだ。オクトプラズム?霊に取りつかれているのか。

確かにこの場所は余り良いところでは無いと聞いている 赤池と言う地名が近くにある。

「鳥羽・伏見の戦い」で池が血で染まった事からついたと聞く、また近くに昔の首切り場があったとか・・・

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来るべき予備MYエンジン用の78mmピストンキットが来た、ショートストローククランク用の

270ccピストンだけに非常に古く 本国在庫で取り寄せに時間が掛かった。

※ちなみに今のエンジンにはそのまま使うと弊害が出るので要注意!

セットに入っているピストンピンはズン切りで重たいので軽量タイプをセットする。


コレは異例の7gも軽い、2g軽いだけでも体感出来るほどなので期待大だ。

そう言えば何処かで昔書いたが 隙間産業で食っているメーカーのユーザーの依頼で

ピストンピンの軽量加工の依頼を受けた事がある。元々が短いピンだったので大幅な軽量化が

望めないが何とか2gの軽量化に成功した、ソレをユーザーに報告したら「たった2gしか軽くないなら

要らない」とキャンセルされた。この2gを軽んじるような感覚のユーザーならこちらからお断りだ。

逆にいかに自分の引出しの無さが露見した事例であった。

そのピストンピンは躊躇無くゴミ箱行きとなった、もともとこの隙間産業メーカーには良いものが無い

(メーカーの体質上 良いものが出来無い)ので扱いたくなかったのが本心だった。

年を取ると性格は丸くなるものと思っていたが現実は逆で心は“ギザギザ”だ。

メールや会話の中で私の「触れちゃいけない、踏み込んじゃいけないセンサー」に少しでも触れると

ヤル気アドレナリンが一気に冷めてしまう、大人気無いと言うか 大人になり切れないと言うか 困ったもんだ〜。

PS.今更ながらME06やMD22(FTR250も)用にヘッドへオイルを多く供給出来るオリフィスボルトが出来た、

量産予定は無いが要望があれば施工可能です。従来のオリフィスボルトとは手法は異なるので

ウチのホームページ見てヒントを得ている方たち 真似出来るものならど〜ぞ。

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Powerd Muffler Mk.Vも もうラストに近い本数になってきた。今預かり中のめっちゃ綺麗なME06に

ラフロエキパイにPowerd Muffler Mk.Vを装着、下映像↓をご覧あれ。

コレがME06 ラストの装着になるだろう。

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昨日分かった事にME06のスタンダードピストンまで生廃になっていた、勿論オーバーサイズはもう出ません。

最近はオーバーホールで250ccに拘る傾向に向いている中 致命的な出来事です。

お金が掛かっても今までならシリンダーまで変えればリセット出来ましたがピストンが無くなっては話にならない。

XLRを含め外装、電装全滅 エンジンブロックパーツ 細かいパーツなど生廃が続いている。

五体満足なモノしかオーバーホール出来なくなった事は時の流れを感じます。

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コレ何か分かる人

28年ぶりに会いに来てくれた人からのプレゼント

「コレ見て何か気付きませんか?」の問いに私は気付かなかった。

本人も誰かは思い出せず???

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久々の書き込みとなりました、4月に入っても3月末までの消費税駆け込み需要注文及び

整備依頼の作業が続いている日々です、おそらく4月いっぱいまで掛かるのではないでしょうか。

そんな中 先日収めたユーザーさんからメールが来ました。

「先月、セルレス、エアチャージャーシステムを取り付けしてもらった○○です、

あれからなかなか乗る事ができなかったのですが、この前やっと走る事ができました。ハンドルを持ち

倉庫からの押し出しから車体が軽くなったのを実感し、リアを持って方向かえる時にバッテリーがなくなり

やりやすくなり キック始動はもう少しスマートにこなせるよう練習が必要ですが、寒くてもキッチリ始動してくれて

アイドリングしてくれます。走ってみると以前より鋭いレスポンスにびっくりです。昼飯を食べに店に行くつもりが

そのまま峠に行きコーナーとコーナーの間がさらに速く またヒラリヒラリ、以前より軽量したぶん倒し込みやすく

安心感があります。またエアチャージャーは一段トルクアップした感じがよくわかり 上りのコースでは心強いです。

気がつけば百キロ近く走ってました。自分は加給機の付いた乗り物は初めてですが スイッチを入れた後の

シート下のファンの音がいかにも とゆう感じでワクワクします。後はもう少しキック始動をスマートにこなせるよう

練習しなくては。 また、オーバーホールの時はよろしくお願いします、

良い単車に仕上げてもらってありがとうございました。」

このような声を聞かせて頂くことが作り手として最大の喜びで実に嬉しい事です。


しかし 嬉しい事ばかりではなく凹む事もあって・・・

通販で中古のスィングアームを送って来られたユーザーの依頼で“デルタプロリンク”製作の依頼が有りました。

製作発送後ユーザーさんから連絡があり「スィングアームが送ったモノと違う」と。

んっ?ウチで取り違える筈が無いが・・・ 念のために確認してみるがやはり間違う要素がない。

ユーザーさんにその旨伝えるとネットで買って現物を見た時はもっと綺麗だったという印象があったが

確信は無いとの事。折り合いが付かないので私がストックしていた比較的綺麗なスィングアームと

入替えたのだが・・・ こんな事は想定さえしていなかった。今後また有り得る事かもしれないので

通販のデルタプロリンク製作はもう辞めようと思う。もう懲り懲り。

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当店ユーザーのTT−Rにワンオフの排気系を作ってみた

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今 委託中古車で出ているXR250 モタードにいくらかかっているか試算をしてみた。

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チューンしたエンジンを長持ちさせる手法は色々ある、最近はアフターパーツにしろ いつまでも

ある時代ではない。1980年後半よりワークスラリー車=パリダカなどの出場マシンのミッションなどで

採用されていたWPC加工の評判は聞き及んでいた。特にトルクが掛かる場所:集中荷重が掛かる

ところに有効な加工だ。MD30などをハイチューンするに欠かせないパーツ 特にカムシャフトなども

いつまであるか分からない状態です、そこでWPCを取り入れる事にしました。しかしWPC加工を

する業者は山ほどあれどボーリング屋さんと同じで その技法に特化している業者と

あまり効果が得られない業者の振れ幅はあまりにも違い過ぎるようだ。ラーメンでも大きく小綺麗な

お店が美味しいとは限らない、外から見えない路地の奥にある小汚い店が美味かったりみたいなモンです。

ソコに辿り着くには一つ一つ検証し食べ歩かないといけません。

いろいろ試行しているとある業者に辿り着いた。例として施工したA12型エンジンのカムシャフトで見てみよう。

↓ GX−5 A12型エンジン ノーマルカムシャフト

↓ WPC施工済みカムシャフト


 ↓              ↓

とにかく丁寧に手間を掛け施工されている。コレでカジリなどの症状にはかなり効果が見込める。

近く カムシャフトとミッションの加工をラインナップしますのでご期待下さい。

価格帯もリーズナブルなモノに出来ると思います。

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5〜6年前ぐらいだろうか東京在住のユーザーさんからたまに電話が入る事があった。

最初は‘81XR200Rの話からだったが内容は当時200で有名なショップに出入りしているという事だった。

随分間があいてここ3ヶ月ぐらい前からまた連絡が来るようになった。

その内容はXR600Rを2年ぐらい前にあるカスタムショップに預けたんだけど一行に

作業が進んでいないと言う事だ。フレームから塗り直しロードのホイルを入れると言う。

どんな内容かは聞いていないが たいそうなカスタムらしい、百ウン万(200近い)は掛かるという。

それで何の相談かと思えば単なるボヤキだけのようだ(知らんがな)。そして今年年頭また電話があり

今度はエンジンO/Hを兼ねてチューン?するのにバラしているらしいがヘッドのカムジャーナル

(カムの真ん中の支持しているところ)が焼け 流れているので交換すると言う。ヘッド関連パーツだけで

7万オーバー、シリンダー交換にJEФ100ピストン、カムシャフトノーマルで組むと言う(中途半端なチューン?!)

ヘッドのジャーナルはもともとカムのしなり止めの為で 焼けた場合は削ってやれば良く 交換の必要は無い。

それにシリンダーはすでに生廃だと言われたらしく こちらで調べるとメーカー在庫有り・・・ 良くあるパターンだ。

ある純正パーツを流用すればボーリングしなくてもボルトオンで使え そのパーツはウチに在庫あるというと

購入を考えていたらしい。ソレをショップに相談すると「訳の分からんパーツを持ち込まれても困る」と

断られたそうだ。そこで私は「いつもこんな事で電話してくるけど 以前から一回もウチに出した事無いねぇ

私は連れじゃ無いよ ウチにどうしろと言うのか。持ち込んだショップが悪かった そのまま掛かるだけ

時間とお金を払うか 勇気ある撤退を考えた方が良いんじゃない?」ユーザー「・・・」 どうも撤退も

出来なさそうだ。かわいそうだが自分が選んで行動した事なので良い勉強だと思うしかない。

ごっつ高い勉強代になりそうだ。出来たモノと釣り合いがとれれば良いが・・・

彼にとってウチの存在って何なんだろう???

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下記↓の事情で新しいメンテナンススタンドを物色してみた。

使い易さ 強度 コストを踏まえてコレを選んだ。

工具屋のストレートで¥6.800‐

実際使ってみるとまず高さがMD30オフロードでジャストサイズ(機能はストレートHPにて)

コレは仕事で使えそうだ(ウチで仕事に使えるという事は上記の3要素 特に使い易さ 強度を満足出来る)

↑------------ At a later date -----------↑

先日バックミラーを盗まれてムカついていたところ 今度は仕事で使っていたレーシングスタンドが盗まれた。

次から次へと・・・ でも店のグルリは24時間防犯カメラが作動しているので動かぬ証拠が残る。

えらい事になる前にそ〜とでも返しに来れば不問に伏せよう、時間の余裕は無いぞ。

おそらくここも見ていると思う。しかしムカつくなぁ〜

関係ない人は気になさらないよう御願い致します。

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趣味のクルマのホームページを作っている時 プラグの寿命を調べていた。

バイクの場合 以前NGKで調べていたら確か8.000km毎との記述があった。

しかし・・・


改めてNGKのホームページを見てみると プラグの基礎知識⇒プラグの寿命では

■一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグの交換距離の目安※1
四輪車 15,000〜20,000km
軽四輪車 7,000〜10,000km
二輪車 3,000〜5,000km
■白金プラグ(長寿命タイプ)・イリジウムプラグ(長寿命タイプ)の交換距離の目安※1
四輪車 〜100,000km
※2 二輪:記述なし
※1 記載の交換距離はおおよその目安です。お車の特性または使用環境によって異なります。
※2 荷物を多く運搬する車や少排気量車、チューニング車、同時点火コイル(両極性電源)採用車等では
交換距離の目安が短くなる場合があります。

二輪車 3,000〜5,000kmだって 早っ! 再認識して下さい。

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昨年ココでも紹介しました‘81XR500Rbをユーザーさんの都合で売りに出す事になりました。

非常に残念です、しかし人生の中にはいろいろあるので致し方ない事です。

=売約済=

詳しくは↓ココをクリック

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